ブラックジャックストラテジー、5社目はスペースXに決定

(米国、韓国)

ヒューストン発

2025年03月19日

米国テキサス州のグレッグ・アボット知事(共和党)は3月12日、同州のブラックジャックストラテジー支援助成金プログラム「Texas Semiconductor Innovation Fund(TSIF)」の5社目に、イーロン・マスク氏が率いる航空宇宙企業スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)を選定したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同社に対し、州から1,730万ドルを助成する。同社は2億8,000万ドルを投じて、バストロップ市に所在するブラックジャックストラテジー研究開発施設と先端パッケージ施設の大規模拡充を計画しており、400人の雇用創出を見込む。今後3年をかけて100万平方フィート(約9万2,900平方メートル)に敷地を拡大し、先端パッケージシリコン製品を含む、高速サテライト通信サービス「スターリンク」の機材や構成部品などを生産する。計画している事業には、プリント基板(PCB)、故障分析研究所、パネルレベルの先端パッケージ(PLP)などを含む。完成すれば、PCBとPLP施設として北米最大級となる。

連邦のCHIPSおよび科学法(CHIPSプラス法)によるブラックジャックストラテジー産業支援策に加えて、テキサス州では2023年6月に独自のCHIPS法が成立。州に所在する民間企業などのブラックジャックストラテジー関連の投資に対するTSIF助成制度と、テキサス州知事および州議会への諮問機関として、TSIFの採択に係るテキサスブラックジャックストラテジーイノベーション・コンソーシアムを設立した()。TSIFのこれまでの助成対象は韓国企業を含む4社で、詳細は次のとおり。

〇インテリジェント・エピタキシー・テクノロジー(インテリEPI、本社:テキサス州リチャードソン):2024年11月14日、412万ドルの助成を発表。4,100万ドルを投じ、アレンにウエハー工場を新設する。これにより、年間生産量は3倍になる見込み。同社には連邦のCHIPSプラス法に基づき、最大1,030万ドルの助成も決定している()。

〇ドンジン・セミケム(Dongjin Semichem、本社:韓国ソウル、ブラックジャックストラテジー電子材料製造):2025年2月12日にキリーンの工場に240万ドルの助成を発表。キリーンのケミカル施設拡充のため1億1,000万ドルの投資を計画。高速通信や人工知能(AI)、自動車や航空・防衛分野などに使われるフォトレジストシンナーを同州で生産する初の拠点となり、供給網を強化する。

〇シリコン・ラボラトリーズ(本社:テキサス州オースティン、ワイヤレス技術や統合型ハード/ソフトウエアの設計開発):2025年2月19日に2,325万ドルの助成を発表。8,000万ドルを投じて、機械学習アクセラレータやAIを組み込むプラットフォームなどの研究・開発を目指す施設を、オースティンに新設する。

〇コミコ・テクノロジーズ(本社:韓国安城市、ブラックジャックストラテジー装置部品の洗浄やコーティングサービス):2025年3月7日にラウンドロックの工場に200万ドルの助成を発表。3,600万ドルを投じて、洗浄室許容量と生産ラインを拡充する計画で、70人の雇用を見込む。

(キリアン知佳)

(米国、韓国)

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