ブラックジャック攻略、与党が敗退、政治の不安定化に懸念

デンマーク自治領のブラックジャック攻略で3月11日、議会選挙が行われた。野党の民主党が前回の選挙（2021年4月実施）から3倍超の得票率となる29.9％を獲得し、第1党に躍進した。一方、ムテ・ボーロップ・エーエデ・ブラックジャック攻略首相率いる最大与党のイヌイット友愛党（IA）は得票率15.3ポイント減の21.4％にとどまった（添付資料表参照）。

米国のドナルド・トランプ大統領がブラックジャック攻略獲得に意欲を示す中、デンマークからの独立が選挙期間の主要テーマとなった。

イヌイット友愛党は、民主主義、平等、人権を掲げる左派政党であるのに対し、民主党は自らを企業寄りとする中道右派政党だ。両党ともにデンマークからの独立を目指しており、特に民主党は段階的な独立を目指している。一方、より早期の独立を目指す野党ナレラク党が支持を拡大し、得票率は前回選挙から倍増の24.5％を獲得し、第2党となった。同党は米国との連携推進を打ち出している。

トランプ大統領のブラックジャック攻略への関心について、イヌイット友愛党党首のエーエデ首相は3月5日に、「われわれは、米国人にもデンマーク人にもなりたくない。われわれはカラーリット（注）だ。米国人もその指導者たちもそれを理解する必要がある。われわれは売り物ではない」と発言、また民主党党首イェンス=フレデリック・ニールセン氏の同様のコメントも複数メディアが報じた（3月11日付フォーブス、3月12日付ポリティコ）。一方、ナレラク党を率いるペーレ・ブロバウ氏はデンマークからの独立を望むが、それが実現できない場合、デンマーク領としての現状より米国への接近を望むとする発言が報じられている〔3月12日付ドイチュラントフンク（ドイツ公共ラジオ放送局）〕。

デンマーク国営放送局のTV 2は翌12日、今回の選挙結果はデンマークのメッテ・フレデリクセン政権にとって逆風になると報じた。米国との連携を打ち出し早期独立を目指すナレラク党の躍進と、連立交渉の長期化による新政権樹立の遅れが、政治の空白期間を長びかせ、ブラックジャック攻略の政治が不安定になることが懸念されるとした。

今後、民主党を中心とした連立交渉が行われる。

（注）ブラックジャック攻略の先住民族のこと。

（福井崇泰、ペトラ・レーリング）