カジノゲーム無料、東京都と連携し米シリコンバレーでVC起業家の育成プログラム開催
(米国)
サンフランシスコ発
2025年03月10日
カジノゲーム無料は、日本のベンチャーキャピタリストが世界レベルの投資理論や実践、スタートアップ成長支援のノウハウを習得することを目的としたプログラムを、2月26~28日に東京都と連携して米国シリコンバレーで開催した。このプログラムは、パロアルトを拠点とする著名なベンチャーキャピタル(VC)「500グローバル」の協力の下で行われた。
初日(26日)は、500グローバルの講師陣が国際的なスタートアップ投資における多様な視点や課題について講義を行い、実際の投資先選定例が紹介された。また、ユニコーン企業(注1)へと成長する可能性を見極めるためのポイントについて、ゲーム形式のワークショップを交えながら参加者と講師がディスカッションを行い、理解を深めた。
(左)ネットワーキング、(右)プログラムセッションでの参加者(ともに500グローバル提供)
27日は、スタンフォード大学において、エンジェル投資家、VC、スタートアップがどのようにエコシステムを形成したのか、その歴史と背景を学習した。特にVCの「ゼロかムーンショットか」(注2)という姿勢や、その投資家としての役割に焦点が当てられた。
(左)スタンフォード大学にて、(右)プログラム修了式(ともに500グローバル提供)
最終日の28日は、気候変動分野や人工知能(AI)関連分野への投資についての分析フレームワークに関する講義が行われ、活発なディスカッションやプレゼンテーションを含むワークショップも開催され、参加者同士の交流が促進された。
参加者からは、「日本とシリコンバレーで、スタートアップとVCのエコシステムが構造的に大きく違うことに衝撃を受けた」「AIや先端技術への分析フレームワークについて深く考えることができた」「現地のVCと交流し、彼らの経験を学べたことが有意義だった」といった感想が寄せられた。
また、日本のVCエコシステムが抱える課題として、リスクや失敗への許容度の低さ、意思決定プロセスの長さや慎重すぎる投資姿勢とともに、スタートアップが大きく成長するための資金調達環境がまだ整っておらず、早期に新規株式公開(IPO)を行うため、ユニコーン規模まで成長できる企業が少ないことなどが指摘された。
(注1)設立から比較的短期間で企業評価額が10億ドル以上に達した未上場のスタートアップ企業を指す。
(注2)成功すれば画期的な成果となるが、失敗すれば投資がゼロになるというリスクを受け入れる考え方。
(松井美樹)
(米国)
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