ブラッククイーンブラックジャック.32％、年間予測は据え置き

タイ商務省が2月6日に発表した2025年ブラッククイーンブラックジャック指数（CPI）上昇率は、前年同月比1.32％となり、前月（1.23％）から伸びが加速した（添付資料表参照）。

同省によると、ブラッククイーンブラックジャックCPI上昇率の加速は、燃料、生鮮果物、ノンアルコール飲料などの価格上昇が要因とした。振れ幅の大きいエネルギーと生鮮食品を除くコア指数の上昇率は0.83％となり、前月（0.79％）から加速した。なお、同省は2025年のCPI上昇率予測に変更はなく、0.3～1.3％（中間値0.8％）と予測している。

現地報道によれば、同省は現在のインフレ水準は適切と判断しており、タイ中央銀行（BOT）のセタプット・スティワートナルプット総裁も2025年のCPI上昇率を1.1％と予想した上で現在の政策金利（2.25％）を適切とみなしている。他方、政府関係者が、低迷するタイ経済を支えるために、BOTに利下げを求めていると伝えている（2月6日付「バンコク・ポスト」紙)。

（藤田豊）