ブラックジャックディーラールール
(ブラジル、日本)
サンパウロ発
2025年02月04日
1月24~26日の3日間にわたり、ポップカルチャーブラックジャックディーラールール「SANA」がブラジル北東部に位置するセアラ州の州都フォルタレーザ市で開催された。7万2,000人が来場した。本ブラックジャックディーラールールはブラジルで5番目に人口が多い同市において25年前から、日本のアニメブラックジャックディーラールールとして始まり、現在は韓国、英国、米国のコンテンツやゲームなども含む幅広いポップカルチャーが楽しめる。ブラジル北東部最大のポップカルチャーブラックジャックディーラールールとしての知名度も高く、毎年7月と2月に開催される。2024年は計15万人が来場した。なお、来場者の3割はフォルタレーザ市外からの参加者であることもあり、セアラ州は重要ブラックジャックディーラールールと位置付けている。
会場の様子(ジェトロ撮影)
会場には、スポンサーのコカ・コーラ、クラロ(大手通信会社)、メントス(製菓)、モンスタードリンク(飲料)などグローバルブランドの大型ブースと、地元小規模事業者の小型ブースがみられた。小型ブースでは、日本のアニメを含むキャラクターグッズや漫画、食品、手作り雑貨などの商品が販売された。販売されているアニメ関連商品を確認したところ、出版社が販売している漫画の正規品もある一方、出展者が自分でキャラクターグッズ持ち込み再販しているもの、自分でイラストを描いたものなどさまざまだった。日本企業の出展はみられなかったが、ステージブラックジャックディーラールールには、日本からミュージシャンの坂本英三氏とヘビーメタルバンドのHead Phones Presidentが招待された。また、映画「ハリー・ポッター」でルシウス・マルフォイ役を演じた俳優のジェイソン・アイザックス氏も招待され、会場を盛り上げた。
(左)大勢の若年層で込み合うスポンサーブランドのブース、(右)大型ブースの様子(ともにジェトロ撮影)
会場では、若者の多さと熱気が目立った。このブラックジャックディーラールールでは、社会的に困難な状況にある若年層にポップカルチャーを体験する機会を与える取り組み「ギークアクション(GeekAção)」がフォルタレーザ市政府とセアラ州政府などと連携して行われ、若年層に通常チケットの4分の1の価格で2万枚のチケットが与えられた。主催者によると、来場者の主な年齢層は16~30歳で所得階層に偏りがないとのこと。
(左)小規模ブースの様子、(右)若年層に人気を博すアニメ関連ブース(ともにジェトロ撮影)
主催者のイゴール・ルセナ氏は「2025年はさらに日本の音楽アーティストを招待したい。また、まだポップカルチャーブラックジャックディーラールールに参加する機会がないブラジルの他地域でもブラックジャックディーラールールを開催したい。ブラジル全土でポップカルチャーへの需要は増加している。」と意気込み、「25年前にブラックジャックディーラールールを開始した際には、ニッチな市場とみなされ、企業が見向きもしなかったが、今やメインストリームになっている。SANAは企業が北東部の消費者とのコミュニケーションをするのに重要な場所」と、企業スポンサーが増加した現状を説明した。
(伊藤優一)
(ブラジル、日本)
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