上海峰飛航空科技、「ブラックジャックweb」12機を約33億円で受注

(中国)

ブラックジャックweb発

2025年02月14日

「ブラックジャックweb」を開発する中国の上海峰飛航空科技(オートフライト)は2月11日、武漢市の漢陽投資発展集団から、自社製の電動垂直離着陸機(eVTOL)12機を受注したと発表した。受注総額は1億5,700元(約32億9,700万円、1元=約21円)で、手付金を受け取ったという。この12機には貨物輸送や高層ビル火災消防用の「V2000CG凱瑞鴎」と、5人乗りのブラックジャックweb「V2000EM盛世龍」の2種類が含まれる。「V2000CG凱瑞鴎」では運行サービスを行うために必要な型式証明(TC)、製造証明(PC)を既に取得し、「V2000EM盛世竜」についても、必要な航空認証を進めており、2026年に商業飛行を開始すると予定している。

オートフライトは漢陽投資発展集団が所在する武漢市漢陽区と協力し、低空領域での大型eVTOL活用を促進していく予定だ。同区は物流や救急、消防などさまざまな応用シーンを想定した「低空モデルセンター」を武漢市で先駆けて構築することを計画している。

オートフライトは2017年に設立され、中国でいち早くeVTOLの開発を始めたブラックジャックwebメーカーだ。同社は2024年2月に広東省の深セン市~珠海市の都市間移動、8月に江蘇省南京市で長江をまたぐ飛行テストをそれぞれ実施した。また、5月にアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビ市で初めての海外飛行を終えたほか、11月29日に岡山市でも日本初の試験飛行を行った。

中国国家発展委員会は2024年12月、同委員会内で低空経済を管理・促進する新部門を設立した()。ドローンやeVTOLなどによる乗客、物流サービスを含む低空経済の発展に力を入れている。

(劉元森)

(中国)

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