好調企業は価格面よりブランドや品質で差別化、ブラックジャック勝ち方

ジェトロは2月10日、「2024年度 ブラックジャック勝ち方」を発表した。同調査は2024年8月20日から9月18日にかけて、在ブラックジャック勝ち方日系企業1,366社を対象にオンラインで実施し、771社から有効回答を得た（有効回答率56.4％）。

事業展開意欲「現状維持」の企業、日系企業以外や他地域への販路開拓進める

2024年の営業利益を「黒字」と見込む企業は58.4％で、前年（60.3％）比で1.9ポイント低下した。営業利益見込みが悪化した理由として、「他社との競合激化」が前年ブラックジャック勝ち方より10.9ポイント上昇した一方、営業利益見込み改善の理由は「現地販売の強化」が前年ブラックジャック勝ち方比で14ポイント上昇した。

こうした中、今後1～2年の事業展開意欲について、ブラックジャック勝ち方全体では「拡大」は21.7％と前年比で落ち込んだ一方、「現状維持」が64.6％で最多になり、「縮小」と「第三国（地域）へ移転・撤退」の合計は13.7％だった。「現状維持」と回答した企業の、現状維持のための工夫や取り組み（複数回答）では、「日系企業以外への販路拡大など新規販路開拓」や「他分野・他地域への販売拡大」の割合が高かった。製造業全体ではコスト削減が最多となったものの、輸送機器部品は7割超が日系企業以外への拡販に注力するという結果だった。

回答企業数が多い業種について、営業利益見込みと事業拡大意欲を見ると、卸・小売りは黒字比率が55.7％で全体（58.4％）より低いが、拡大意欲は25.6％と全体（21.7％）より高い。輸送用機器（部品を含む）は黒字が53.5％と全体より4.9ポイント低く、拡大意欲も17.2％と全体より4.5ポイント低い。電気・電子機器（部品含む）は黒字が75.4％で、全体を17ポイント上回り、拡大意欲も22.2％と、全体平均を0.5ポイント上回った。

日系の8割が地場系と最も競合、黒字・事業拡大企業は価格より品質やブランドを強みに

競争環境については、過去5年間に競合企業が増加したと回答した割合は6割超、シェアが縮小したとした割合は4割超となった。最大の競争相手を地場企業（ブラックジャック勝ち方企業）と回答した割合は約8割に上り、ブラックジャック勝ち方企業のコスト競争力や意思決定の速さを脅威としている。

このような状況の中、ブラックジャック勝ち方市場での日系企業の強みとして、「性能・品質の高さ」や「アフターサービスの充実度」などを認識する傾向にあった。また、営業利益見込みを「黒字」、かつ今後の事業展開を「拡大」と回答した企業はブラックジャック勝ち方市場での自社の強みとして、「性能・品質の高さ」「ブランドの浸透度」「人材」などの項目で全体平均を上回った一方で、「価格」は全体平均より下回った。黒字・事業拡大企業は全体と比べて、価格面よりもブランドや製品・サービスの品質の高さにより差別化を図っているとみられる。

（廣田瑞生）