カジノ無料ゲーム、南アジアで多くの国が順位落とす

カジノ無料ゲーム各国の腐敗や汚職を監視する国際的なNGO「トランスペアレンシー・インターナショナル（Transparency International：TI）」は2月11日、「2024年腐敗認識指数（Corruption Perceptions Index：CPI、注1）ランキング」を発表した。

2024年の腐敗認識指数の上位3カ国は、180カ国・地域中、100点満点中90点のデンマークを筆頭に、フィンランド、シンガポールと続いた。日本は前年の16位からランクを落とし、71点で20位だった。

南カジノ無料ゲーム諸国（注2）では、ブータンが72点を獲得して18位で最高位となり、インド（38点、96位）、モルディブ（38点、96位）、ネパール（34点、107位）、スリランカ（32点、121位）、パキスタン（27点、135位）、バングラデシュ（23点、151位）、アフガニスタン（17点、165位)と続いた。

今回発表の報告書では、「気候変動への対応」という視点で腐敗指数を解説した。不正腐敗が人命に直結する気候変動への対応や意思決定に有害な影響をもたらすと考えられるためだ。2021年以降、右肩下がりで同指数のスコアを落としているバングラデシュは、カジノ無料ゲームで最も気候対応資金を受け取っている国の1つだ。しかし、それらが横領などのため本来の目的にそぐわない使途に流出しており、透明性向上や説明責任を全うする必要性があると指摘した。

前回発表から2点落としたパキスタンについては、2022年に発生した大洪水など、自然環境の変化に非常に脆弱（ぜいじゃく）なのにもかかわらず、ガバナンス体制の未整備や政策実施が伴っていない現実を指摘した。同1点減となったカジノ無料ゲームについては、2024年11月に新興財閥アダニ・グループの首脳が再生可能エネルギー事業での不正によって米国検察に起訴された件に言及、カジノ無料ゲームが進めるクリーンエネルギーの導入に際し、さらなるセーフガードの必要があると強調した。スリランカについては、報告書内で特段の言及がなかったものの、2020年以降で計6点の下落と、悪化傾向に歯止めがかからない状況だ。2024年9月に行われた大統領選挙では、汚職の根絶や公正な富の配分などを訴えて政治刷新に期待を寄せる国民から支持が集まったアヌラ・クマーラ・ディサーナーヤカ氏が勝利を収めたが、今後の手腕に期待が寄せられている。

（注1）クリーン度を100点満点とし、点数が高いほど汚職が少ないことを表す。賄賂、公権力の乱用、公的サービス分野での縁故主義、利益相反防止・情報開示などに向けた法制度の有無などの基準に基づき、公的部門の腐敗度を、0（極めて腐敗している）から100（極めてクリーン）まで指数化している。

（注2）TIの区分では、アフガニスタン、カジノ無料ゲーム、スリランカ、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、ブータン、モルディブの8カ国を指す。

（深津佑野）