米テキサスA&M大学システム、オンラインブラックジャック
(米国)
ヒューストン発
2025年02月20日
米国のテキサスA&M大学システム(本部:テキサス州カレッジステーション、注1)は2月4日、原子炉開発企業4社と連携し、小型モジュール原子炉(SMR、注2)を建設すると発表した。
テキサスA&Mは「エネルギー試験場」と名付けられたプロオンラインブラックジャッククトの一環として、レリス・キャンパス(テキサス州ブライアン)内の土地を原子炉開発企業4社〔カイロス・パワー(本社:カリフォルニア州アラメダ)、ナチュラ・リソーシズ(本社:テキサス州アビリーン)、テレストリアル・エナジー(本社:カナダ・オンタリオ州)、アアロ・アトミックス(本社:テキサス州オースティン)〕に提供し、各社は最新のプロトタイプによる実証を行い、商用化を目指す。
複数のSMRにより合計1ギガワット(GW)以上の出力を計画しており、最初の原子炉は早ければ5年以内に完成し、テキサス州に電力を供給する予定だ。テキサスA&Mはプロオンラインブラックジャッククトの早期始動を目指し、米国原子力規制委員会(NRC)に商用発電施設の開発許可申請を行った。
米国ではIT大手企業によるSMRからの電力調達の動きが進んでおり、2024年10月、グーグルはカイロス・パワーが開発・設置するSMRから電力を購入する計画を発表したほか、アマゾンもエナジー・ノースウェスト(本社:ワシントン州リッチランド)などとのSMRプロオンラインブラックジャッククト推進に向けた契約を締結したと発表している(関連ブラック ジャック トランプ)。
(注1)テキサス州内の11の大学、8つの州機関によって構成する全米最大の高等教育システムの1つ。
(注2)発電に必要なシステムや部品などを工場で組み立てた後、ユニット一式(モジュール)として設置場所に輸送することができるため、従来の原発と比べて、建設の期間やコストの低減が期待されている。また、小型ゆえに、立地の選定が比較的柔軟にできるほか、冷却もしやすいため安全性が高いといわれている。
(深石晃)
(米国)
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