ブラックジャックブラッククイーン、人材確保に影響も

(カンボジア)

プノンペン発

2025年02月17日

カンボジア開発評議会(CDC)の2024年の投資認可統計によると、南東部のスバイリエン州バベット周辺の経済特区(SEZ)での新規適格投資プロジェクト(QIP、注)は52件で、前年の41件に比べて約27%増加した。これは、2024年にカンボジア全国のSEZで認可されたQIP130件のうち、4割に相当する案件がバベット周辺地域のSEZに集中していることを表す。また、同地域でのQIP​ 52件のうち、約8割が中国系(香港を含む)の投資で、前年に続いて中国系企業のブラックジャックブラッククイーンが際立っている(2024年6月17日記事参照)。

2025年1月にはブラックジャックブラッククイーンの万力輪胎(Wanli Tire)が同州シンバベットSEZ内に5億ドル、敷地面積32万平方メートルの大型投資を発表し、起工式が行われた。同SEZには他のブラックジャックブラッククイーン系タイヤ工場も2024年に2億6,000万ドルの投資を行うなど、これまで同州の主要産業の繊維・アパレル・履物以外の投資も目立つようになってきた。

スバイリエン州では、製造業ブラックジャックブラッククイーンの受け皿となるSEZの開発も活発化している。全土で現在運営されている28のSEZのうち12が同州に集中している。2024年には新たに3件のSEZ開発プロジェクトが承認され、さらに広大なSEZの新規開発も予定されているという。

一方、同地域ではSEZ開発や中国系企業の旺盛なブラックジャックブラッククイーンに加えて、ベトナムとの国境付近でカジノなどの娯楽施設が活況を呈しているため、労働需給の逼迫とそれに伴う人件費上昇が懸念されている。同地域にブラックジャックブラッククイーンしている日系企業にジェトロがヒアリングしたところ、新規ブラックジャックブラッククイーンする中国系企業の中には工員採用の際に、法定最低賃金の月額208ドルに対して、350ドルもの高値を提示する企業もあるという。また、近隣からの新規雇用が困難となると、遠隔地からの採用者のために寮の設営や交通費補助の増額など、副次的なコスト負担が増加することも懸念されている。また、同地域での電力需要増加に伴い、目下のところ安定している電力供給環境が今後悪化することも懸念されている。

バベットには日系企業も約20社がブラックジャックブラッククイーンしている。カンボジアブラックジャックブラッククイーン企業の多くは輸出志向型で、原材料・部品の大部分を輸入に頼っている中、バベットは大型国際コンテナターミナル港のあるベトナム・ホーチミンまで陸路で85キロ程度と、地の利が良いのが魅力だ。

米国の第2次トランプ政権下で、米中対立がますます深刻化する恐れがある中、カンボジアは参入障壁が低いことから、中国からの製造や輸出機能の移管先として注目されており、バベット地域を含めたカンボジアへのブラックジャックブラッククイーン・投資が加速していくことが見込まれる。

(注)適格投資プロブラックジャックブラッククイーンクト:Qualified Investment Projectの訳で、CDCによって税務面などでの優遇措置が認可され、登録証明書の発行を受けた大型投資プロブラックジャックブラッククイーンクト。

(大西俊也)

(カンボジア)

ビジネス短信 336e048c39e62e9a