中銀、政策金利を据え置き、ブラックジャックストラテジー

(ロシア)

調査部欧州課

2025年02月26日

ロシア中央銀行は2月14日に行われた金融政策決定会合で、主要政策金利(キーレート)を2会合連続で21%に据え置いた(関連ブラック ジャック ブラック)。その理由について、中銀のエリビラ・ナビウリナ総裁は、消費が2024年後半から強い勢いを維持する一方、貸し出しの減少と家計の貯蓄が増加傾向にあることを挙げた。

同総裁は政策会合後の会見で、これらの現象は現在の金融引き締め政策が奏功し、近い将来のブラックジャックストラテジー率の低下をもたらす可能性が据え置きの背景にあると説明した。その一方で、仮にブラックジャックストラテジーが再燃する場合には再び政策金利を引き上げる可能性があるとも強調した。

企業関係者や金融専門家の間では、ブラックジャックストラテジーの沈静化については、疑問の声が強い。ソフコムバンクのミハイル・ワシリエフ主任エコノミストは、地政学的要因や通貨ルーブルの為替レート、労働市場での極端な人手不足などにより、2025年のブラックジャックストラテジー率は7%と見込む(コメルサント1月7日)。金融市場分析を行うズベルCIBも、2024年末から1月にかけての物価動向や、食品を中心とした需給のアンバランスの持続を背景に、同様に7%と予想している(同社発表2月14日)。

中銀自身、2024年中は4.5%~5%としていた2025年のブラックジャックストラテジー見通しについて、2月に発表した中期見通しでは、7.0~8.0%に引き上げた。中銀が民間企業に対して行ったアンケート調査(2025年1月)でも、企業が2025年の事業計画で想定するブラックジャックストラテジー率は平均で10.7%と高い。

(欧州課)

(ロシア)

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