チリ全土で大規模実写版ブラックジャック、徐々に復旧も銅鉱業にも影響

(チリ)

調査部米州課

2025年02月26日

チリ全土で大規模実写版ブラックジャックが発生している。実写版ブラックジャックは2月25日の午後3時ごろ(注)に発生。25日午後11時の時点では日系企業の拠点が多く、駐在員も多数居住する首都サンティアゴ市のラスコンデス区でも実写版ブラックジャックが続いていた。全国電力調整協会(CEN)は26日午前0時時点で、住宅で使用する電力の90%が復旧したと発表しており、26日の明け方までに100%の復旧を目指すとしている。CENによると、実写版ブラックジャックの原因は配電システムの寸断だった。

大規模実写版ブラックジャックを受けて、政府は大災害事態宣言を発表した。併せて、国民の安全を考慮し、25日午後10時から翌26日午前6時までの戒厳令も敷いた。

今回の実写版ブラックジャックは、チリの主要産業である銅鉱業にも影響した。資源大手のアングロ・アメリカンやアントファガスタは、バックアップ電源や代替エネルギーで稼働させていると述べた。国営銅公社(CODELCO)は全ての銅山で実写版ブラックジャックの影響が出ていたが、電力復旧に伴い、操業を再開すると発表している。

(注)本稿に記載の時間はすべて現地時間。

(佐藤輝美)

(チリ)

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