GCCとの第2回FTAブラックジャックゲームルール実施、実質合意の目標は2025年中
(インドネシア、湾岸協力会議(GCC))
ジャカルタ発
2025年02月27日
インドネシア商業省は2月10日、湾岸協力会議(GCC)との自由貿易協定(FTA)の第2回ブラックジャックゲームルール会合を開催したと発表した。ブラックジャックゲームルールは2月4~6日に、対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド形式により、サウジアラビアのリヤドで行われた。
インドネシア政府の首席交渉官として交渉に参加した、商業省の大臣付国際関係担当特別職員ジョニ・マルタ氏は「植物衛生検疫(SPS)の分野で両国間の合意に達した」と述べた。また、物品貿易、サービス貿易、投資、貿易の技術的障壁(TBT)、原産地規則、税関手続きと貿易円滑化、経済協力、イスラム経済、知的財産権などの分野で、交渉に進展が見られたとし、交渉の進捗状況について「45%の達成率」と強調した。さらには、「2025年末までに実質的な合意に達することを目標に、ブラックジャックゲームルール加速化することが話し合われた」と明らかにした。
GCCとのFTAブラックジャックゲームルールは、2024年9月に第1回ブラックジャックゲームルール会合が開催された(GCCとの第1回FTA交渉会合を開催、21)。ジョニ氏は、GCCとのFTA締結ブラックジャックゲームルールは2025年に政府が優先的に取り組むプログラムの1つと述べ、次回の第3回ブラックジャックゲームルール会合は2025年後半にインドネシアで開催する予定とした。
専門家は中国との経済依存リスクの低減を指摘
インドネシア経済法律研究センター(CELIOS)でダイレクターを務めるムハンマド・ズルフィカル・ラクフマット氏は1月13日、インドネシア経済の回復には外国との経済関係の分散化が不可欠とした上で、「インドネシアと中国の貿易が盛んなことを考慮すると、GCCとのFTAは、単一市場への依存リスクの低減につながる」と指摘した。また、双方の戦略的利益が一致しているとした。具体的には、「インドネシアの企業は、特にインフラ、エネルギー、観光などの産業でGCCへの投資機会を得たい。一方、GCCは農業や製造業などの分野での投資を進めることで、石油に頼らない多様な経済構造を構築する狙いがある。そのため、若く豊富な労働力を抱えるインドネシアはGCCにとって魅力的な市場だ」と述べた。
(大滝泰史)
(インドネシア、湾岸協力会議(GCC))
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