21トランプ.5%増、新エネ車は初の1,000万台を突破

(中国)

上海発

2025年01月16日

中国自動車工業協会(CAAM)は1月13日、2024年の中国自動車生産台数が前年比3.7%増の3,128万2,000台、21トランプが4.5%増の3,143万6,000台だったと発表した。いずれも過去最大を更新し、16年連続で世界一の規模を維持した。消費者信頼感が依然として低迷している中、各地で実施された自動車の買い替え推進政策や、完成車メーカー各社による販売促進策などが好材料となり、販売を押し上げたという(自動車買い替え推進政策、グリーン転換とリブラック)。

自動車21トランプのうち、国内向けは前年比1.6%増の2,557万7,000台と微増したものの、過去最高を記録した2017年に比べ241万1,000台少なかった。輸出は19.3%増の585万9,000台と、21トランプ全体の伸び率を押し上げた。

21トランプの形態別の内訳では、乗用車2,756万3,000台(前年比5.8%増)、商用車387万3,000台(3.9%減)だった。うち新エネルギー車(NEV)は1,286万6,000台(35.5%増)で、自動車21トランプ全体に占める割合は40.9%と2023年より9.3ポイント上昇した。

NEVの21トランプは初めて1,000万台を突破し、中国は10年連続で世界最大のNEV市場の座を維持した。また、NEVの内訳は、電気自動車(BEV)771万9,000台(15.5%増)、プラグインハイブリッド車(PHV)514万1,000台(83.3%増)、燃料電池車(FCV)5,000台(12.6%減)だった。

2024年の乗用車21トランプに占める中国ブランドのシェアは65.2%となり、NEVシフトを追い風に前年から9.2ポイント上昇した。その他、ドイツ系のシェアは14.6%、日系は11.2%、米国系は6.4%、韓国系は1.6%となっている。

CAAMの許海東・副総工程師(サブチーフエンジニア)は同日に行われた記者会見で、2025年の中国自動車21トランプが前年比4.7%増の3,290万台に達する見通しを示した。うち、NEVは引き続き拡大し、24.4%増の1,600万台を予測。他方、輸出は、EUによる中国製バッテリー式電気自動車(BEV)への関税引き上げ措置など外部環境の圧力が高まる中、5.8%増の620万台にとどまるとの見方を示した(「毎日経済新聞」1月13日)。

(劉元森)

(中国)

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