2024年度第2四半期のGDP成長率、前年度同期比5.4%に鈍化

(インド)

ニューデリー発

2024年12月10日

インド統計・計画実施省(MOSPI)は11月29日、2024年度第2四半期(7~9月)の実質GDP成長率(2011年度基準)推計値を前年同期比5.4%と発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした(添付資料表1参照。推計値は表2参照)。2020年度第3四半期(10~12月)以降、16四半期連続のプラス成長となったものの、2022年度第3四半期の4.3%以来となる6%割れの低水準となった。

需要項目別に見ると、全体の5割以上を占める民間最終消費支出は前年同期比6.0%増、政府や民間による設備投資を示す総固定資本形成は5.4%増と、堅調に推移したものの、いずれも前期の伸びを下回り、これまでの高成長に陰りがみられた。輸出は2.8%増、輸入は2.9%減となったことで、輸出から輸入を引いた純輸出の赤字額は40.5%減少し、前期から貿易赤字の縮小が加速した。

産業部門別の粗付加価値(GVA)成長率では、「鉱業・採掘」以外の部門では前年同期比でプラス成長となった一方、その勢いは減速している(添付資料表3参照。推計値は表4参照)。「製造」(2.2%増)が前期の7.0%増、前年同期の14.3%を大きく下回ったほか、「電力・ガス・水道」(3.3%増)も低成長が目立つ結果となった。

(丸山春花、サンディープ・シン)

(インド)

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