1~11月累計の乗用車BEV登録台数、前年同期比3.4%減に転じる
(タイ)
バンコク発
2024年12月12日
タイ運輸省陸運局(DLT)のデータからジェトロが集計したところ、2024年11月のバッテリー式電気自動車(BEV)の新規登録台数は前年同月比34.9%減の7,354台で、内訳は乗用車が39.5%減の5,429台、二輪車が21.3%減の1,715台などだった。また、ハイブリッド電気自動車(HEV)は11.8%増の8,409台(乗用車が8,356台、二輪車が53台)、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)は2.2%減の768台だった(乗用車のみ)。
2024年1~11月のEVの累計新規登録台数は、BEVが前年同期比0.6%増の8万9,572台だった。内訳は乗用車が3.4%減の6万4,626台、二輪車が16.4%増の2万3,372台などだった。HEVは52.4%増の12万1,228台で、内訳は乗用車が52.8%増の12万709台、二輪車が6.1%減の519台だった。PHEVは乗用車のみで、20.7%減の8,851台だった(添付資料表1参照)。
DLTのデータ(添付資料表2参照)から、BEV(乗用車)の11月の新規登録台数をメーカー別にみると、1位がBYDで1,985台(シェア36.6%)、2位がNETAオートで858台(15.8%)、3位がSAICモーター・CPで499台(9.2%)だった。中国メーカー合計でシェア85.2%を占めた。また、2024年1~11月のBEV(乗用車)のメーカー別累計新規登録台数は、1位がBYDでシェア39.4%、2位がSAICモーター・CPで13.0%、3位がNETAオートで11.3%、4位がCHANGANで8.3%だった。中国メーカー合計のシェアは、85.4%を占める結果となった。
11月末のEV累積登録台数は、前年同月末比45.8%増の74万6,792台だった。内訳は、BEVが82.6%増の22万459台で、うち乗用車が91.2%増の15万3,948台、二輪車が67.8%増の6万1,062台に増加した。また、HEVは37.1%増の46万3,663台、PHEVは17.2%増の6万2,670台だった。
BEV普及のカギの1つの充電設備の設置状況について、タイ電気自動車協会(EVAT)のデータからジェトロが集計したところ、BEVの新規登録台数が単月で2,000台を超え始めた2022年9月末と比較して、拠点数は約3.7倍の3,176カ所(2024年6月時点)、充電器の設置数は約4.2倍の1万846基となっている(添付資料表3参照)。なお、政府では2030年に急速充電器を1万2,000基設置する目標を立てているが、2024年6月末時点で5,458基(進捗率45.5%)となっている。
(高谷浩一、チャナットパット・スクマ)
(タイ)
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