ブラック ジャック 遊び方2024、BtoB強化を目指す
(フランス、日本)
パリ発
2024年12月06日
フランス最大級のゲームイベント「ブラック ジャック 遊び方(Paris Games Week)」が10月23~27日、パリ市内の展示会場ポルト・ド・ベルサイユで開催された。来場者数は18万8,000人、過去最多の228社が出展した。日本のゲーム業界からも、任天堂、バンダイナムコエンターテインメント、カプコン、セガ、アークシステムワークスなどが出展した。
特に注目を集めたのは、今回初めて設置された「カルティエマンガ(Quartier Manga)」だ。フランスのスタートアップMangas.ioが運営する400平方メートルほどのエリアで、縁日や商店街の雰囲気を醸し出す中、多くの来場者がマンガや関連グッズを購入し、記念撮影をするなどして盛り上がりを見せた。また、BtoCだけでなく、BtoBにも注力し、会場内にはBtoBエリアとして、カンファレンスが行われた「Future of Gaming」ステージや、BtoBミーティングなどが可能な「ビジネスVIP」エリアが設置された。カンファレンスでは、ブラック ジャック 遊び方業界のトレンドや課題、eスポーツの成長などが議論され、全体で約50時間に及ぶプログラムが実施された。
主催者は、将来的な業界の発展のために、海賊版対策やサイバーセキュリティー強化を進める考えを示した。さらに、東京ゲームショウ(TGS)と連携を図り、BtoBエリアの拡大を検討している。会場内ではeスポーツ大会や音楽ライブを行うステージ、コスプレエリアも設けられた。化粧品ブランドがコスプレーヤーをターゲットにブースを出展するなど、ゲーム以外の関連業界への展開もみられた。11月25日には「ブラック ジャック 遊び方」サイトで、12月14日に開催予定の学生向けビデオゲーム・アニメーションのキャリアイベントを案内するなど、業界全体の盛り上げにも取り組んでいる。
2024年は「ブラック ジャック 遊び方」に加え、初の試みとして「パリゲームビズ(Paris Game Biz)」が10月23日にパリ市内のラ・ロトンド・スタリングラッドで開催された。同イベントは、パリを中心としたイル・ド・フランス地域圏のゲーム産業の業界団体キャピタルゲームズ(Capital Games)や、CNC(フランス国立映画映像センター)の協力の下、フランス国内外の業界関係者に新たな交流の場を提供することを目的に、事前に選ばれた60のゲーム制作会社と30の出版社などが参加した。CNCはこの取り組みを「ゲームフランス」として、フランスのゲーム制作会社を同じレーベルの下にまとめ、国内外でフランスのゲーム業界を振興することを目的としている。
(𠮷澤和樹、キャロリーヌ・アルテュス)
(フランス、日本)
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