ダイムラートラックノースアメリカ、デトロイト工場の大規模な投資計画を発表
(米国)
シカゴ発
2024年12月17日
商用トラック・バス用エンジン開発製造の米国ダイムラートラックノースアメリカ(DTNA、本社:オレゴン州)は12月10日、ミシガン州レッドフォードにあるデトロイト工場へ大規模な投資を行うと発表した。この工場は、DTNAの子会社であるデトロイトディーゼルの一部で、DTNAは、このプロジェクトに最大2億8,500万ドルの投資を行い、既に在籍する2,000人以上に加え、400人以上の新規雇用を創出する見込みだ。また、同社は今回の投資で、ミシガン州の重要産業プログラム(Critical Industry Program)から実績に応じて付与される助成金2,770万ドル、ミシガン戦略基金委員会からは州税のSESA(State Essential Services Assessment)について最大329万ドルの減税の承認を受けている。
同社は、この投資計画で工場の内燃エンジン(ICE)用プラットフォームへの再投資と、研究施設の拡充を行うと発表し、「既存の工場の現代化と強化を図ることで、商用トラックの多くの分野で依然として重要な役割を果たしているICE部品の生産能力と技術開発のレベルを維持し、研究開発の強化によって、よりクリーンで燃料効率の高いエンジンと部品に対する需要の高まりを支える」としている。
また、報道によると、電気自動車(EV)用バッテリーの試作やバッテリーパックの組み立ても行う計画があるという(オートモーティブニュース12月6日)。これまでディーゼル燃料を使用する大型トラックやバスを手掛けてきた同社は、既存のオペレーションの現代化を進める一方で、中型および大型電気トラック用部品の製造体制の整備をしているとのことだ。
(星野香織)
(米国)
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