フィンランド、スウェーデンとの水素インフラ計画の更新発表

(フィンランド、スウェーデン)

ロンドン発

2024年12月05日

フィンランドの国営ガス輸送事業者ガスグリッドは11月27日、スウェーデンとの越境水素インフラを構築するための取り組み「北欧水素ルート(Nordic Hydrogen Route、NHR)」のフィンランド側の最新計画ルートを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。NHRはガスグリッドとスウェーデンのエネルギー企業ノルディオン・エネルギ(Nordion Energi)の共同プロジェクト(フィンランド、無料 カジノ)。2030年までにボスニア湾地域に水素市場を創出することを目指している。

今回発表したルートは、フィンランド北部ラップランドの南西部からフィンランド南部に向かって西海岸沿いに続き、産業や輸送など水素の生産や利用の可能性が高い地域を通る。ガスグリッドは2024年4月にルート案を発表していたが、今回、水素の製造や消費に関する市場関係者からのカジノ 無料や風力発電、送電網、既存のメタンネットワーク、港湾などの状況や、自治体からのフィードバックも踏まえて更新した。なお、水素はボスニア湾周辺の風力発電由来の電力によって生成される。スウェーデンのノルディオン・エネルギ側からは鉄鋼業界や航空・船舶業界向けのクリーン燃料としての需要を見込む。

ガスグリッドは今後、環境影響評価プロセスを進めるほか、他の水素バレーとの相互接続にも取り組むとした。

フィンランド人の水素への姿勢は前向き、知識は依然限定的

また同日、ガスグリッドはフィンランド人の水素に対する知識、態度に関する調査結果を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

調査は10月に実施し、1,000人が回答した。回答者の半数以上(53%)は、水素分野はフィンランドにとって技術面、経済面で先進性を得られるポテンシャルがあるとした。水素に対する姿勢も、52%がポジティブ、44%が中立的という立場だった。一方で、水素に関する知識については、約7割がある程度の知識を持っていると回答したが、よく知っていると答えたのはわずか約9%にとどまった。

(松丸晴香)

(フィンランド、スウェーデン)

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