無料 ゲーム ブラック ジャック2024年度中東投資コスト比較調査、輸送費などが上昇

(中東、アラブ首長国連邦、トルコ、サウジアラビア、イスラエル)

調査部中東アフリカ課

2024年12月06日

無料 ゲーム ブラック ジャックは12月2日、調査レポート「2024年度 中東投資関連コスト比較調査(2024年11月)」を公表した(注)。2024年8~9月に中東の4カ国4都市(ドバイ、リヤド、イスタンブール、テルアビブ)を対象に、賃金や地価・事務所賃料、公共料金、輸送、税制などの投資関連コストを調査し、取りまとめた。

輸送コストは、中東情勢の悪化、特に紅海周辺での船舶への攻撃などの影響で物流が混乱し、前年から上昇した(無料 ゲーム ブラック ジャック地域・分析レポートの特集「地政学的影響を踏まえた中東・アフリカの物流動向」参照)。調査時点では、40フィートコンテナの日本からの輸入にかかる費用を見ると、トルコとイスラエルでは前年の2倍以上となり、アラブ首長国連邦(UAE)とサウジアラビアでも1.5倍以上に上昇した。

トルコで賃金上昇も、他都市と比べ安価

賃金について、製造業のワーカー(一般工職)の給与(月額)は、UAEのドバイ(943ドル)では出稼ぎ労働者も多く、安価のほか、トルコのイスタンブール(827~1,358ドル)も相対的に安価な水準だ。イスラエルのテルアビブ(1,916~2,463ドル)とサウジアラビアのリヤド(同国籍:2,133ドル、非同国籍:1,867ドル)が相対的に高い水準となっている。

スタッフ(一般職)を見ると、ドバイ(2,173ドル)、リヤド(同国籍:3,920ドル、非同国籍:1,627ドル)、テルアビブ(2,189~3,010ドル)に比べて、イスタンブールは比較的安価だ。

名目賃金上昇率では、トルコは49.25%と大幅な上昇を見せたが、前年に比べて通貨価値が急落しているため、非製造業の賃金はドル建てでは前年より減少した。UAEでは7.0%、イスラエルでは5.71%の上昇だった。

賃料や公共料金が上昇した都市も

事務所賃料(1平方メートル当たり、月額)では、ドバイが68ドル、テルアビブでは19~30ドルだった。イスタンブールでは5.3~51ドルと場所や条件によって賃料の幅がある状況だ。各都市で前年よりも上昇傾向にある。

電気や水道などの公共料金については、イスラエルやトルコでは現地通貨建てで上昇した。産油国のサウジアラビアとUAEでは、ガソリン価格や公共料金に大きな変動は見られなかった。

税率はUAEが低い

法人所得税(表面税率)を見ると、UAEが9%(フリーゾーンは課税対象外)、サウジアラビアの外国資本は20%、イスラエルは23%、トルコは25%(保険・金融など業種によっては30%)だ。

付加価値税(VAT、標準税率)は、UAE5%、イスラエル13%(果物・野菜などは軽減税率)、サウジアラビア15%、トルコ20%(食品などは軽減税率)だ。

(注)各調査対象国の現地通貨は2024年9月2日付の銀行間レートなどでドル換算している。一部の都市では前年の統計や調査を利用。世界各地域、過去の投資コスト比較調査は「特集 無料 ゲーム ブラック ジャックビジネス環境調査-投資関連コスト比較調査‐」を参照。

(井澤壌士)

(中東、アラブ首長国連邦、トルコ、サウジアラビア、イスラエル)

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