スウェーデンのフィンテック企業クラーナ、ワルシャワに技術拠点を開設
(ポーランド、スウェーデン)
ワルシャワ発
2024年12月06日
スウェーデンのオンライン決済大手クラーナは11月25日、ポーランド・ワルシャワに技術拠点を開設したと発表した。同社は「BNPL(バイナウ・ペイレーター)」と呼ばれる後払い決済サービス(注)で急成長しているフィンテック企業だ。
同社は人工知能(AI)を活用したグローバル決済ネットワークの構築と、ショッピングアシスタントサービスを展開している。世界で8,500万人以上の消費者と60万以上の加盟店がサービスを利用しており、1日当たり約250万件の決済が行われている。直近では、10月17日に「Apple Pay」、11月19日に「Google Pay」との連携を発表したほか、対話型AIサービス「ChatGPT」の開発で知られている米国のテック企業オープンAIとのパートナーシップによって顧客サービスを拡充している。
同社は2021年からポーランドでサービスを提供している。2025年までに100人以上のエンジニア雇用を目指し、同国の優秀な人材が国外に流出することなく、最先端のAIイノベーションに貢献できる機会を提供するとしている。
クラーナの創業者兼最高経営責任者(CEO)のセバスチャン・シェミャトコフスキ氏は「ポーランドは欧州で次のテック大国だ。ワルシャワには、卓越したエンジニアリングの才能や、活気あるスタートアップの状況、戦略的な立地といった条件がそろっており、技術拠点として最適と判断した。この選択は弊社の成長だけでなく、グローバルな舞台でポーランドの可能性を解き放つことにもつながるだろう」と述べた。
(注)クレジットカードがなくても、メールアドレスや電話番号などの基本ブラック ジャック オンラインで、商品が届いた後に一括、もしくは分割で支払うことができる後払い決済サービス。
(金杉知紀)
(ポーランド、スウェーデン)
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