アルゼンチン中銀が2024年7回目の利下げ、政策金利は32.00%に

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2024年12月25日

アルゼンチン中央銀行は12月6日、政策金利を3ポイント引き下げて32.00%とした。利下げは2024年に入って7回目、ミレイ政権が発足してから8回目となる(添付資料図参照)。

中銀は声明で、今回の政策金利の引き下げは、インフレ率低下への期待から総合的に判断したとしている。事実、ミレイ政権発足後、物価の伸びは大幅に鈍化しており、それに追随するかたちで、政策金利は政権発足当初の133%から32%まで101ポイントも低下した。

中銀がエコノミストらを対象に毎月実施しているマクロ経済指標の予測値に関するアンケート調査「REM」の最新結果の2025年インフレ率は、前年比28.1%増となっている。物価の安定が金利の低下につながり、その結果として信用市場が生まれ、資金を借りて消費することができるようになったとみられる。今後はこのサイクルが継続するか否かが注目される。

(西澤裕介)

(アルゼンチン)

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