インドの宇宙・地理空間産業イベントに日本・日系企業など13社が出展

(インド、日本)

ニューデリー発

2024年12月12日

インドに本部機能を置く非営利団体ジオスペーシャル・ワールド(GWCC)は12月2~5日、インド南部の都市ハイデラバードで、宇宙・地理空間産業の展示イベント「ジオスマート・インディア2024」を開催した。展示会には国内外から企業など60社・団体以上が出展し、2,500人以上(主催者推定)が来場した。日本からは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が同イベントで初となるジャパンパビリオンを設置。同パビリオン外の単独ブースを合わせると日本・日系企業など計13社が出展し、自社の技術・サービスを来場者に向けて発信した。

写真 JAXAが設置したジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

JAXAが設置したジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

会期2日目の12月3日には、併催イベントとして、シンポジウム「第3回日印宇宙・地理空間ブラック ジャック ディーラーサミット」も開かれた(主催:ジオスペーシャル、共催:ジェトロ、協力:JAXA)。このシンポジウムでは、「デジタルトランスフォーメーションに向けた連携可能性」「地理空間関連製品・ソリューション・サービス」「宇宙インフラとダウンストリーム・アプリケーション(末端応用)」などをテーマとした各セッションで、それぞれ日印企業2~6社がパネリストとして登壇。日印連携の将来性に関する討議のほか、一般参加者からも「日印企業間の信頼関係の構築には通常長い時間を要するが、これを短縮させる方法はないか」といった質問が出るなど、活発な意見交換が行われた。

また、シンポジウムでは、宇宙ブラック ジャック ディーラー関連事業を行う日本の一般社団法人SPACETIDEが、主催者のジオスペーシャル・ワールドとの間で締結した「両団体の相互協力および地理空間産業と宇宙産業の連携」における覚書(MoU)の調印式も行われた。SPACETIDEが2025年7月に東京で開催する国際宇宙ブラック ジャック ディーラーカンファレンスは、ジオスぺーシャル・ワールドと連携しての実施となる予定だ。

インドは2023年8月に無人探査機「チャンドラヤーン3号」の月面着陸を成功させ、同年9月には同国初の太陽観測衛星「アディティヤL1」の打ち上げに成功するなど()、宇宙分野での研究開発の機運が高まっている。日印間では、JAXAとインド宇宙研究機関(ISRO)が2016年11月に宇宙分野の協力促進に関するMoUを締結済みだ。現在、月極域の水などの資源探査と重力天体上での表面探査技術の獲得を目的として、月極域探査機「LUPEX(ルペックス)」打ち上げ(2025年度目標)に向けた共同ミッションが進行中だ。

写真 「第3回日印宇宙・地理空間ブラック ジャック ディーラーサミット」の様子(JAXA提供)

「第3回日印宇宙・地理空間ブラック ジャック ディーラーサミット」の様子(JAXA提供)

(広木拓)

(インド、日本)

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