フランスのサノフィ、北京でインスリンバイオ原薬の生産拠点を新設
(中国、フランス)
北京発
2024年12月13日
フランス製薬大手のサノフィは12月2日、中国の北京市経済ブラック ジャック トランプ 無料化局、北京経済技術開発区管理委員会と協力覚書を締結したと発表した。サノフィは約10億ユーロを投資し、北京経済技術開発区でインスリンの原薬の生産拠点を新設する。これは中国における同社4カ所目の生産拠点で、同社の中国における単一の投資案件としては最大規模となる。
新設する生産拠点はバイオ医薬品の原薬を生産し、同社既存の北京工場で生産されているインスリン製剤に供給する。これは多国籍製薬企業が中国で初めて設立するバイオ医薬品の原薬の生産拠点となる。
サノフィのポール・ハドソン最高経営責任者(CEO)は、新設の生産拠点は高水準の生産の自動化や、高度にデジタル化した総合管理、持続可能な環境基準に基づく生産を実現しているとした。そのうえで、サプライチェーンの強靭(きょうじん)化に寄与し、中国の糖尿病患者の需要増加に効率的に対応するとコメントした。
サノフィは1982年に中国に進出し、12の事務所、4つの生産拠点(今回発表の新設拠点を含む)、4つの研究開発センター、1つのデジタルイノベーションプラットフォームを運営しており、医薬品、ワクチン、健康管理などさまざまな事業を中国で展開している。北京市では1995年に17億元(当時の為替相場で約187億円)を投資して生産拠点を設け、2020年から2023年にかけて総額7億元(約140億円、1元=約20円)を増資し、インスリン生産ラインの拡張を進めてきた。北京の生産拠点は同社のアジア太平洋地域における最大のインスリン注射剤の生産拠点となり、糖尿病、心血管疾患、内科、腫瘍など幅広い分野にわたる製品を生産している。
(張敏)
(中国、フランス)
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