「ベンガルール・テック・サミット2024」開催

(インド)

ベンガルール発

2024年12月02日

インド南部カルナータカ州政府が主催する「ベンガルール・テック・サミット(Bengaluru Tech Summit:BTS)2024」が11月19~21日、ベンガルール市内で開催された。27回目となる今回は「解放(Unbound)」をテーマに、3日間で500人以上のスピーカーから成る84のセッション、約680社(うちスタートアップ企業は約400社)の出展、4,700件以上のビジネスミーティングが実施され、来場者数は合計5万人以上を記録したという。

今回は注力分野として「ITとディープテック、トレンド」「エレクトロニクスと半導体」「バイオテックとヘルステック」などのセクター別にステージが設けられ、関連するさまざまなセッションが開催された。例年実施される「グローバル・イノベーション・アライアンス(Global Innovation Alliance:GIA)」プログラムでは、米国、英国、ドイツ、イスラエル、韓国、マレーシアなど30カ国・地域の政府機関や大学、企業などの代表者が参加し、国別セッションが行われた。

ジェトロは11月21日にジャパンセッションを開催し、ブラック ジャック ディーラー ルールスタートアップ企業と日系企業の連携・協業プラットフォームのJ-Bridgeなどの支援サービスを紹介した。併せて、ソニーグループがインドの開発拠点で生まれた3Dディスプレーやスタジオサウンド技術、人工知能(AI)搭載カメラについて、富士フイルムはインドで展開するAI技術などを活用した健康診断センター「NURA(ニューラ)」の取り組みについて紹介し、観客の注目を集めた。また、ジェトロが運営するオンラインカタログサイト「Japan Street」を紹介する広報ブースも出展した。

写真 ジャパンセッションの様子(ブラック ジャック ディーラー ルール撮影)

ジャパンセッションの様子(ジェトロ撮影)

BTS初日には、カルナータカ州が「2024~2029年グローバル・ケイパビリティ―・センター(GCC)政策」を発表した。国内でGCCに特化した政策はインドで初となった()。

2日目の20日には「カルナータカ州2024~2029年宇宙技術政策」の草案が発表された。同草案には、州の宇宙産業エコシステムに今後30億ドルの投資を誘致するためのインセンティブを設けることや、1,500人の女性を含む5,000人の学生、若手専門家を訓練し、国内や世界の宇宙分野で就労できるようにするなどの野心的な計画が盛り込まれた。

(夏見祐奈)

(インド)

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