米テキサス州地元スーパーのH-E-B、オースティン都心部の店舗を改装オープン
(米国)
ヒューストン発
2024年12月24日
米国テキサス州の地元大手スーパーマーケットのエイチ・イー・ビー(H-E-B)は12月4日、同州オースティンのダウンタウン南に位置するサウス・コングレス通りの店舗を改装オープンした。
面積は改装前の2倍以上に当たる14万5,000平方フィート(約1万3,500平方メートル)。店舗は2階建てで、1階には自社ブランドのレストラン「トゥルー・テキサス・バーベキュー」の屋内外の飲食スペースを設け、2階にはさまざまな商品が並ぶ。隣接する3階建ての駐車場は500台収容できる。通常の店舗同様、オンライン購入品の店舗での受け取りや、自宅配送サービスも行っている。同店舗の処方箋薬局にはドライブスルーも設置した。ワイン売り場の在庫は3,000本以上で、同社では最大級の品ぞろえという。自然光やスマート照明を取り入れ、二酸化炭素(CO2)冷媒、屋上の太陽光発電パネルの設置計画など、環境サステナビリティーを強く意識し、地元オースティンの中心にあるコミュニティーに寄り添った店舗デザインとなっている。
同社セントラル・テキサス地域の上級副社長キャシー・ハーム氏は、同店舗の60年以上に及ぶコミュニティーへの貢献について、「H-E-Bで人気の仕様に加え、同エリア向きにあつらえた新しい設備や機能を備え、新しい店舗を顧客に提供できることを誇りに思う」と語った。
同社は2024年、オースティン地域での12のプロジェクトを発表した。半分は新規店舗開設、もう半分は既存店舗の改装だ。これにより、地元経済に4,000人以上の雇用創出が見込まれる。
H-E-Bは創業1905年で、本社はテキサス州サンアントニオに所在し、年商430億ドル以上で、435店舗以上をテキサス州とメキシコで展開する。社名のH-E-Bは、創業者の息子のハワード・エドワード・バット氏のイニシャルから取った。店舗ですしを調理・販売する「SUSHIYA」は、日本食レストラン業などに長年従事し、ヒューストン日米協会の会長なども務めた地元の名士の故グレン・ゴンドー氏が監修した。
(キリアン知佳)
(米国)
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