青島の上海協力機構経済協力モデル区に電器産業園を建設
(中国)
青島発
2024年12月04日
中国の上海協力機構経済協力モデル区()はこのほど、日本のニデックと青島上合控股発展グループ(注)が共同建設したニデックグローバル電器産業園が運営のテスト段階に入り、2025年3月の本格稼働を目指していると発表した。
同産業園は山東省および青島市の重点プロジェクトとなっており、総建築面積は10万8,000平方メートルに及び、生産工場、総合ビル、技術センターなどを含む。完成後は、自動射出成形やスマート製造、自動化倉庫などを備え、年間1,400万台のモーターと1,600万個のコントローラーの生産を見込んでいる。
同モデル区の発表によると、同プロジェクトは世界をリードする直流モーターの研究開発と生産拠点の構築を目標としている。同発表の中で、ニデック電機(青島)の崔恒懂総経理は「上海協力機構や一帯一路関係国の市場やリソースとつながる、製品・技術の輸出プラットフォームを構築していく」と述べた。
発表によると、同プロジェクト稼働後は、ハイアールやハイセンス、シーメンスなどの大手家電メーカーに高効率・省エネモーター、ドライバー、コントローラーなどを供給する予定となっている。
(注)青島上合控股発展グループは、上海協力機構経済協力モデル区にサービスを提供する国有資本投資運営会社で、 インフラ投資・建設、工業団地運営などを主に行う企業グループ。
(董玥涵)
(中国)
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