ファッションブランド「ニコアンド」、フィリピン1号店をオープン
(フィリピン)
マニラ発
2024年12月17日
衣料品・雑貨などの企画・製造・販売を手掛けるアダストリア(本社:東京)は12月13日、スタイルエディトリアルブランド「ニコアンド(niko and ...)」のフィリピン1号店を、マニラのSMモールオブアジア(MOA)(注1)にオープンした。同社は2024年4月、フィリピンに子会社を設立していた。
「ニコアンド」は中国本土を含む大中華圏(グレーターチャイナ)では、中国、香港、台湾に出店しており、2024年11月末時点で38店舗を展開している。東南アジアでは、2023年4月に開業したタイ・バンコクに続き2カ国目の出店となる。同社は、「東南アジアは若年人口が多く、今後もファッション市場の成長が予想される重点エリアとして位置づけている」とし、今後も東南アジア展開を拡大する方針を示している(2024年12月11日付同社プレスリリース)。
フィリピンでは、2022年1月に成立した小売産業の外資規制緩和法により、小売店の新規進出や、既存企業の店舗拡大が進んでいる。2024年4月にニトリが開業し(関連ブラック ジャック web)、現在フィリピンで3店舗を展開している。11月には、オーストラリアの生活雑貨ブランドAnko(アンコ)がフィリピン1号店をオープンした。その他のフィリピンに進出している日系小売店として、ユニクロ(76店舗、ASEAN1位)、イオンファンタジー(65店舗、ASEAN2位)、ローソン(194店舗)、MUJI(無印良品、7店舗)などがある(注2)。
(注1)SMモールオブアジア(MOA)は、パサイ市でSM財閥が運営するアジア最大級の複合型ショッピングモール。
(注2)ユニクロ、イオンファンタジー、ローソンは2024年11月末時点。無印良品は2024年8月末時点。イオンファンタジーはアミューズメントおよびプレイグラウンドの店舗数の合計。
(西岡絵里奈、アセンシオ・アシュレイモイラ)
(フィリピン)
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