エストニア国営航空会社ノルディック・アビエーション・グループが破産申請

(エストニア)

ワルシャワ発

2024年11月21日

エストニアの国営航空ブランド、ノルディカ(Nordica)を運営するノルディック・アビエーション・グループは11月20日、民営化に向けて協議していたデンマーク人の実業家ラース・テューセン氏から11月18日に民営化計画断念の通知を受け、事業停止と破産申請の意向を監査役会に通知したと発表した(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。同社の子会社でXフライを運営するリージョナル・ジェットも同様の手続きを進める。

株主のエストニア政府は2023年8月から同社の経営再建を進め、2024年春以降、財務基盤を改善したものの、テューセン氏はリスクの大きさを理由に民営化を断念した。既に航空機のリース会社を含む全従業員と関係者に破産申請の意向を通知し、航空機の返還手続きを迅速に進めるとしている。

ノルディック・アビエーション・グループは、エストニアの以前のフラッグシップキャリアであるエストニアン・エア(Estonian Air)が2015年に破産したこと受けて設立された航空会社。翌2016年にはポーランド航空と戦略的パートナーシップを締結し、同社と共通の商業プラットフォームや発券システム、フライトコードを使用していた。

(吉戸翼)

(エストニア)

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