ケニア副大統領にキンディキ内務長官が就任

(ケニア)

ナイロビ発

2024年11月15日

ケニア政府は11月1日、内務長官のキトゥレ・キンディキ氏の副大統領への就任式を行った。副大統領の就任式の開催に伴い、前夜に急きょ、1日を祝日とすることが発表された。

キンディキ氏の副大統領への指名については、10月18日に議会による承認を得ていたものの、10月17日に罷免となったガチャグア前副大統領が、弾劾手続きの無効を訴え出たため、高等裁判所が就任の決定を一時的に差し止めていた()。しかし、高等裁判所は10月31日に副大統領の不在は好ましくないとのの判断から、差し止めの措置を解除する決定を下した。ガチャグア氏は取り下げの意向をいまだ示していないものの、この決定を受け、その翌日に副大統領就任式が執り行われることとなった。

キンディキ副大統領は就任式で演説し、ガチャグア氏の弾劾について「われわれの民主主義の成熟度、国家機構が機能していることの証し」だと評価し、ウィリアム・ルト大統領への忠誠を誓った。

なお、キンディキ氏の後任の内務長官は指名されず、ムサリア・ムダバディ内閣筆頭長官兼外務・ディアスポラ(注)担当長官が当面兼任する。

(注)民族集団の国境を越えた離散、離散した民。

(佐藤丈治)

(ケニア)

ビジネス短信 ca542bcde16e3a12