ハンガリー東部のハブ空港を目指し、中国からの定期貨物便が就航

(ハンガリー、中国)

ブダペスト発

2024年11月27日

ハンガリー東部の同国第2の都市デブレツェンを拠点とするデブレツェン国際空港は11月19日、中国からの初の定期貨物便が同空港に到着したと発表した。同日付の同空港フェイスブック投稿によると、中国からは今回、ジョージア経由で約30トンの電子商取引(EC)に関わる商品が到着。今後、11月最終週から週4便の就航が予定されている。

本件はデブレツェン国際空港をハンガリー東部における地域物流のハブ空港に成長させるために同空港が進める開発計画の1つであり、ハンガリー国家経済省の支援を受けている。同空港は貨物事業の拡大に加え、航空会社との新規提携や多くの航空会社との交渉による新規便の開設を通じて、短期的には新型コロナ感染拡大前の2019年のレベルまで旅客輸送量を回復させることにも重点を置いている。

2024年11月23日に現地オンライン経済日刊紙vg.huに掲載された同空港運営会社のマネージング・ディレクター、エルヌー・ギョルケ氏へのインタビューでは、「旅客輸送量を、年間60万人を超える2019年の水準に回復させたい。デブレツェンに進出する企業は、デブレツェン国際空港を重要な戦略的支柱とみなしている。この1年間で、企業は貨物のみならず旅客においても大幅な輸送能力の増加を実現した」とコメントした。

ブダペスト空港にも中国からのEC貨物が増加

一方、ブダペスト・リスト・フェレンツ国際空港(ブダペスト空港)は、中・東欧地域における貨物・旅客のハブ空港としての役割を強化し続けており、このプロセスは同空港の物流施設である「BUDカーゴシティー」が開設された2019年から加速し始めた(関連ブラック ジャック ディーラー)。ニュースポータル24.huが2024年11月15日に明らかにした国家税・関税局(NAV)のデータによると、ブダペスト空港に到着するEC関連貨物の95%超は中国からの輸入品で、これらの貨物はその後、近隣のオーストリア、スロバキア、西バルカン地域に再輸送される。

また、ECの貨物輸送量が近年急増していることもNAVのデータで示されている(2023年の小包数は前年比2倍以上)。ブダペスト空港に登録される航空貨物の総量は2023年に20万トンを超え(2022年比3.8%増、2019年比48.5%増)、これは中国からのEC商品の伸びが一因であることを同空港も認めている。

(バラジ・ラウラ)

(ハンガリー、中国)

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