ドイツ自動車産業連合会、各州のEV向け公共充電施設数など発表
(ドイツ)
ミュンヘン発
2024年11月20日
ドイツ自動車産業連合会(VDA)11月6日、ドイツ各州の電気自動車(EV、注1)向け公共充電施設数や、急速充電施設数、公共充電施設1カ所当たりの電気自動車数(注2)などを発表した。
公共充電施設数では、ドイツ16州のうち最も多かったのがバイエルン州の2万8,350カ所で、ノルトライン・ウェストファーレン州(2万6,605カ所)、バーデン・ビュルテンベルク州(2万5,413カ所)などと続いた(添付資料表参照)。そのうち急速充電施設数では、バイエルン州の5,919カ所、ノルトライン・ウェストファーレン州の5,379カ所、バーデン・ビュルテンベルク州の3,930カ所が上位となった。
VDAは、各州のEV保有台数を施設数で割った1公共充電施設当たりのEV台数も発表した。計算上の数値が少ないほど当該州の公共充電施設が充実していることになる。最も少ないのはザクセン州(11.8台)、次いでメクレンブルク・フォアポンメルン州(11.9台)、チューリンゲン州(12.0台)となった。ドイツ全体の1公共充電施設当たりのEV台数は17.3台だった。同様に1急速充電施設当たりのEV台数では、チューリンゲン州(34.7台)、ザクセン・アンハルト州(40.5台)、メクレンブルク・フォアポンメルン州(45.6台)が上位を占めた。
VDAのヒルデガルド・ミュラー会長は、ドイツ全体でみるとEV向け公共充電インフラの整備が進んでいるものの、自治体レベルでは充電インフラがまだ不足していることを指摘した。VDAの統計によると、国内の全1万752自治体の35%において、公共充電施設が設置されていない。急速充電施設が設置されていない自治体は73%だった。
なお、連邦ネットワーク庁の最新の統計では、2024年9月1日時点のドイツ全体の公共充電施設数は14万5,857カ所となった。うち、急速充電施設数は3万1,063カ所だった。
(注1)バッテリー式電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)。
(注2)今回のVDAの発表数値は、全て2024年7月1日時点の連邦ネットワーク庁の統計に基づく。
(クラウディア・トーディ)
(ドイツ)
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