IMF、2025年以降もミャンマー経済の低迷が継続する見通しと報告
(ミャンマー)
調査部アジア大洋州課
2024年11月06日
IMFは10月22日、「世界経済見通し2024年10月」(以下、報告書)の中で、ミャンマーの2024年の経済成長率について前年比1.02%と発表した。2023年の2.54%を下回る見込みだ。
ミャンマー経済の成長率は、2010年代に平均約7%を維持していた。2020年以降は、新型コロナや政変(2021年)の影響でマイナス成長が続いたが、2023年にプラス(2.6%)に戻った。今後は、継続する不安定な社会・経済情勢を踏まえ、2025年、2026年も1%台と、低成長が続くと見通されている。
インフレについては、外貨不足に起因する現地通貨チャット下落が、エネルギーや食糧などの価格高騰を引き起こしている。インフレ率は、2024年は22.0%と2023年の27.1%からは低下したものの、引き続き高くなると予測される。2025年は14.2%、2026年が9.8%と予測しており、引き続き物価上昇が継続する見通しだ。
(アジア大洋州課)
(ミャンマー)
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