第3四半期の外国投資認可額、前年同期比5.3倍に
(フィリピン)
マニラ発
2024年11月25日
フィリピン統計庁(PSA)は11月14日、2024年第3四半期(7~9月)の外国投資認可額(注1)が前年同期比5.3倍の1,467億5,385万ペソ(約3,815億6,000万円、1ペソ=約2.6円)だったと発表した。また、2024年の第3四半期まで(1~9月)の額は、4,682億8,540万ペソとなった。
同四半期の外国投資認可額をブラック ジャック webみると、韓国が537億1,760万ペソ(全体に占める構成比:36.6%)で最も多く、次にスイスが518億3,592万ペソ(35.3%)、日本が159億6,066万ペソ(10.9%)と続き、この3カ国で全体の82.8%を占めた(添付資料表1参照)。業種別では、製造業が705億7,040万ペソ(48.1%)で最も多く、次に電気・ガス・蒸気および空調供給が519億2,328万ペソ(35.4%)、不動産業131億3,116万ペソ(8.9%)が続いた(添付資料表2参照)。投資先の地域別では、首都マニラの東部から南部にかけて位置するカラバルゾン地域が588億5,706万ペソ(40.1%)で最も多く、次にルソン島南部に位置するビコール地域が518億3,592万ペソ(35.3%)、中部ルソン地域が151億9,858万ペソ(10.4%)と続いた(添付資料表3参照)。
2024年の第1~第3四半期(1~9月)の外国投資認可額をブラック ジャック webみると、スイスが2,867億6,759万ペソで最も多く、全体の61.2%を占めた。次に韓国が740億4,672万ペソ(15.8%)、オランダが410億3,223万ペソ(8.8%)、日本が245億5,729万ペソ(5.2%)と続いた。業種別では、電気・ガス・蒸気および空調供給が3,338億1,639万ペソと最も多く、全体の68.7%を占めた。次に製造業が955億8,323万ペソ(19.7%)と続き、この上位2業種で全体の88.4%を占めた。投資先の地域別では、カラバルゾン地域が1,821億6,429万ペソで最も多く、全体の37.5%を占めた。次に同国中部のネグロス島が864億6,291万ペソ(17.8%)と続いた。
フィリピン経済特区庁(PEZA)は、2024年11月11日に成立したCREATE MORE法(関連トランプ ゲーム ブラック)や、2023年9月に署名され、発効が期待されるフィリピン・韓国自由貿易協定(FTA)(2023年9月19日記事参照)を踏まえ、外国直接投資の流入には明るい見通しを立てている。PEZAのテレソ・O・パンガ長官も10月時点で、フィリピンはASEAN諸国内で次のタイガーエコノミー(急速な経済発展を遂げる国)と目されているとし、2024年に2,000億ペソの投資認可額を達成する(注2)というPEZAが掲げる目標に楽観的な見方を示している。
(注1)投資認可額は、フィリピン投資委員会(BOI)、クラーク開発公社(CDC)、PEZAなど13の投資促進機関からの報告を基に算出される。
(注2)本目標は、PEZAが承認した外国投資額のことを指す。11月20日付のPEZAのプレスリリースによれば、2024年1月から11月までの投資総額は1,860億9,800万ペソだった。
(中村和生)
(フィリピン)
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