広州モーターショー、500台以上の新エネルギー車出展
(中国、日本)
広州発
2024年11月29日
広州モーターショーが11月15~24日、中国広東省広州市で開催された。同モーターショーの公式SNSアカウントによると、10日間で延べ約85万3,000人が来場した。展示車両数は1,171台、そのうち新エネルギー車(NEV)は512台で43.7%を占め、ほぼ全てのブースでNEVが展示された。同モーターショーで初めてNEVエリアが設置された2014年時点では、中国の新車販売台数に占めるNEV割合は0.32%だったが、2024年1~10月期では40%に迫っている。
日系完成車メーカーのトヨタ、ホンダ、日産、マツダが合弁企業やサブブランドの名義で出展した。そのうち長安マツダは10月に中国で発売されたNEV「EZ-6」を出展した。また、例年はメルセデス・ベンツ、BMW、アウディなど輸入高級車のブースへの来場者が目立ったが、今回は小鵬汽車(Xpeng)、比亜迪(BYD)、小米(シャオミ)、理想汽車(Li Auto)など、中国企業のブースに多くの来場者が集まる様子が見られた。
長城汽車はWEYブランドのスポーツ用多目的車(SUV)「藍山」のみ20台を展示し、他社には見られないブース構成をとった。広いブースを映画鑑賞や休憩、ゲームなど、自動車の利用シーンごとの体験エリアに分け、来場者が製品に興味を持ち、その付加機能と特徴への理解を深める工夫が施された。シャオミは新型の高性能電気自動車(EV)「SU7 Ultra」を展示した。同車種はドイツのサーキット「ニュルブルクリンク北ループ」で4ドアセダンのコースレコードを更新したと発表されている。
日系企業が模倣品に関する注意喚起
在中国の日系企業が知的財産に関連する問題の検討と解決を目的として設立した組織「中国IPG」も出展した。中国IPGの自動車・自動車部品関連企業が参加する自動車・自動車部品ワーキンググループ(WG)が主体となり、日本自動車工業会(JAMA)、BMWと合同で、模倣品問題に関する発信を目的としたブースを設置した。同ブースでは、各社の真正品と模倣品のサンプル展示や、両者の判別ポイントの説明、展示製品が真正品か模倣品かを当てるクイズが実施された。また、IPG活動やブラック ジャック やり方 カジノ事業を紹介するパネル展示や、模倣品使用の危険性を訴えるビデオ放映、真正品を購入・使用する重要性をアピールするパンフレットの配布も行われ、来場したバイヤーや一般消費者に模倣品に関する注意喚起を行い、知的財産保護の重要性を発信した。同ブースでは、広州市天河区市場監督管理局が作成した知財保護に関するチラシも併せて来場者に配布した。出展者は「消費者向けの知的財産関連啓発活動について、中国の政府機関との連携をさらに強めていく」と語った。
(謝暁儀)
(中国、日本)
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