第3四半期のGDP成長率は前年同期比2.0%、コーヒー栽培が好調

(コロンビア)

ボゴタ発

2024年11月26日

コロンビア国家統計局(DANE)は11月18日、2024年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率は前年同期比2.0%だったと発表した。

産業別に見ると、農林水産(10.7%)、芸術・エンターテインメント(14.1%)の伸びが大きかった(添付資料表参照)。農林水産ではコーヒー栽培(33.6%)、漁業・養殖業(18.2%)が特に伸びた。その理由として、コロンビア農業者協会(SAC)は投入資材の価格低下と天候を挙げている。

また、DANEによると、芸術・エンターテインメントが伸長した理由は、オンラインギャンブル(特にスポーツ関連のもの)が好調なためだった。一方、マイナス成長となったのは鉱業(マイナス7.1%)と製造業(マイナス1.3%)で、その中で最も落ち込みが目立ったのは石炭採掘(マイナス18.8%)だった。鉱業は3四半期連続で減少し、マイナス幅も拡大している。製造業は2023年第2四半期(4~6月)以降マイナス成長が続いている。

需要項目別では、GDPの約7割を占める民間最終消費支出が1.6%となった。支出目的別では、娯楽・文化(9.9%)、健康(3.9%)が特に好調な一方、2022年の第4四半期(10~12月)以降、マイナス成長が続いているレストラン・ホテルはマイナス5.3%だった。政府最終消費支出はマイナス4.3%、国内総固定資本形成は4.0%だったが、2023年第2四半期以降マイナスが続く住宅はマイナス9.1%だった。

(木村香菜)

(コロンビア)

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