フランスのマクロン大統領のモロッコ訪問、モロッコ政府が歓迎声明
(モロッコ、フランス)
ラバト発
2024年11月26日
モロッコのナッセール・ブリタ外務・アフリカ協力・在外モロッコ人相は11月2日、フランスのエマニュエル・マクロン大統領の10月28~30日のモロッコ訪問(2024年11月13日記事参照)を受け、歓迎の声明を発表した。
歴史や文化、人的な絆を持つ両国が国内外の課題に対応するために、戦略的なパートナーとして行動し、関係を「例外的に強化されたパートナーシップ」にレベルを引き上げるとした。
両国は次の3つの目的の実現に努めるとした。
- 2国間の政治的、戦略的融合を強化し、ともに現代の主要課題に対応する
- 経済発展、社会的な一体性、戦略的な自治を促進するために、パートナーシップを深化し、近代化させる
- 価値観や開放的な側面を持つフランス語圏を軸とする人間の絆、人的資本、文化面での特別な協力を継続的に強化する。
連携して取り組む戦略的分野としては、健康安全とワクチン生産、農業、森林管理、食料安全保障、道路、鉄道、海上インフラと都市のモビリティー強化、再生可能エネルギー、人工知能(AI)、防衛・安全保障、教育や科学研究、さらに、2030年のスペイン、ポルトガルとのサッカーワールドカップ共同開催を見据えたスポーツ分野の協力やイベントの組織化などを挙げた。
地域レベルでは、アフリカと大西洋、欧州・地中海の関係、中近東の重要性を確認し、地域の安全、安定に向けた連携対話の促進などに合意した。
また、西サハラ問題の解決に向けて、フランス大統領がモロッコの主張する関連地域の自治計画に対して、支持を表明したことを歓迎するとした。
(本田雅英)
(モロッコ、フランス)
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