ブラック ジャック カード ゲーム、米オレゴン州に半導体視察ミッション派遣
(米国、日本)
サンフランシスコ発
2024年11月08日
ブラック ジャック カード ゲームは10月24~25日、米国オレゴン州北西部のヒルズボロ市を中心に、日本企業の半導体視察ミッションを派遣した。同州の経済開発機関ビジネスオレゴンの協力を得て実施し、半導体関係の製造業や、サービス産業、物流関係企業などから計29人が参加した。
ヒルズボロ周辺は、1976年にシリコンチップの製造企業インテルが進出し、その後も拠点を拡大し続けたことで、世界的な半導体製造、研究開発の拠点となり、「シリコン・フォレスト」と呼ばれる半導体産業の中心地となった。さらに、オレゴン州が1984年に多国籍企業への「ユニタリー税」(注)を撤廃し、企業に有利な投資環境を整えたことで、日本を含む国外からも数多くの企業が進出している。
今回の視察では、ヒルズボロ周辺に拠点を置くマイクロチップ・テクノロジーやインテル、オレゴン・マニュファクチャリング・イノベーション・センターを視察したほか、オレゴン州政府や関連機関による、半導体産業への政府プログラムや支援などに関するフォーラムに参加した。
マイクロチップ・テクノロジーでは、同社にとってアジア市場が重要な役割を担っていることや、エンジニアを含む人材の育成支援プログラムなどの説明を受けた後、工場内の半導体製造ラインを見学した。
インテルでは、ヒルズボロに所在する4つのキャンパス施設の説明を受けた。当社の開発プロセスはアイデア段階から開発、最終的な大量生産までキャンパス内で行われるため、迅速で柔軟な開発サイクルを実現している。
オレゴン・マニュファクチャリング・イノベーション・センターでは、政府や約40の民間企業、オレゴン州内の大学と連携し、新たな製造技術を開発していることなどの説明を受けた後、開発施設内を見学した。
オレゴン州やヒルズボロ市政府などによるフォーラムでは、当自治体による半導体関連企業への多様な支援や人材育成プログラムなどを含め、当地の半導体エコシステムがいかに充実しているかについて説明があった。
ミッション参加者からは、「ヒルズボロ周辺の半導体エコシステムが産学官の連携によって成り立っていることが分かった」「実際に製造ラインまで見学できたのは貴重な機会。自社の今後の事業に生かしたい」との声が聞かれた。
(注)米国州内で事業所・工場を持つ法人組織には、州外・国外のグループ全体の所得利益を合算して課税する方式。合算課税とも呼ばれる。
(長洲諒)
(米国、日本)
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