イラン政府、米大統領選結果にコメント

(イラン、米国)

テヘラン発

2024年11月12日

米国大統領選挙で共和党のドナルド・トランプ前大統領が勝利したことについて、イランのマースード・ペゼシュキヤーン大統領は11月6日、「われわれの国家とシステムは、威厳のある国家としての内部的強さに依存しており、イランにとって、米国の大統領が誰になるかは全く問題ではない」とのコメントを発表した。

同大統領はまた、政府は他国との関係構築で限定した考え方は持っていないと強調し、イスラム諸国との関係拡大は政府の外交政策の優先事項と付け加えた(11月7日付イラン大統領府外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

また、アッバース・アラーグチー外相は11月9日、自身のSNSアカウント上で、「米国民が自らの選択で大統領を選ぶ権利をイランは尊重する」とし、「今後の道もまた選択だ、それは尊重から始まる。双方からの信頼醸成が必要であり、それは一方通行の道ではない」とした〔11月9日付イスラーム共和国通信(IRNA)〕。

一方、アリー・ハーメネイー最高指導者は11月10日時点では、公式のコメントを出していない。

(鈴木隆之、マティン・バリネジャド)

(イラン、米国)

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