東北の中堅・中小企業と在住外国人留学生の就職促進交流会を開催

(仙台、日本)

仙台発

2024年11月29日

東北高度外国人材活躍推進コンソーシアム(以下、「東北コンソ」)とジェトロは11月19日、東北5県の中堅・中小企業18社(注1)と東北の外国人留学生との交流イベントを仙台市内で開催した。東北大学、宮城大学、岩手大学、東北電子専門学校などから61人の外国人留学生が参加した。

イベントの前半は、各社から、自社の紹介に加え、求める学生や採用後の業務などに関するプレゼンテーションを行った。後半は、企業と留学生との交流や質疑応答が行われた。参加した企業からは、「仙台でこれほどたくさんの外国人留学生が就職活動をしているとは知らなかった」「多くの留学生が当社のテーブルに訪れ、双方向で話すことができた」「他社の留学生に対するプレゼンテーション方法が参考になった」などの声が聞かれた。

留学生側からは、「幅広い業種の企業と話すことができた」などの声があった。また、参加した教育関係者は、「外国人留学生向けに、ゆっくりと身振り手振りも交えながらプレゼンテーションをすると伝わりやすい」といった企業向けアドバイスが行われた。また、「外国人社員の活躍ぶりを紹介すると、留学生は親近感を持つ。企業が、留学生の就労ビザ取得の支援をしてくれるのかも関心事項だ」といった留学生採用のポイントを指摘した。

日本学生支援機構の2023年度外国人留学生在籍状況調査結果(2024年5月発表)によると、5,591人の外国人留学生が東北6県の高等教育機関(注2)に在籍している。東北コンソは、こうした東北地域の高度外国人材(注3)の活躍推進による地元企業のオンライン ブラック ジャック展開促進や地域経済の活性化を目指している。産学官の連携強化を通じて、高度外国人材のリクルーティングを促進することを目的に、2024年2月に設立された。東北経済産業局、東北大学、ジェトロ仙台を事務局に、東北地域の自治体、教育機関、経済団体、政府系機関などがコアメンバーとして参画している。2024年10月時点で28機関が参画。東北コンソでは、2024年2月にキックオフイベントを開催後、9月にジェトロの高度外国人材の専門家による企業向けのオンラインセミナーを開催した。IT、製造、サービス業などにおいて、東北地域でも高度外国人材の採用のニーズが高まりつつある。

なお、同様のコンソーシアムが全国6オンライン ブラック ジャック(北海道、東北、北陸、関西、中国、九州)で立ち上がっており、オンライン ブラック ジャック一丸となって高度外国人材の日本企業への採用・定着に資する取り組みを支援している。

写真 参加企業がオンライン ブラック ジャックと交流する様子(ジェトロ撮影)

参加企業が留学生と交流する様子(ジェトロ撮影)

(注1)参加企業を含むイベントの概要は本イベントのリーフレットPDFファイル(525KB)を参照。

(注2)同調査における「高等教育機関」とは、大学院、学部・短期大学・高等専門学校、専修学校、準備教育機関のこと。日本語教育機関は除く。

(注3)日本国内またはオンライン ブラック ジャックの大学などを卒業し、企業において研究者やエンジニア、オンライン ブラック ジャック進出などを担当する外国人材を想定。在留資格でみると、「高度専門職」や「技術・人文知識・国際業務」など、「専門的・技術的分野の在留資格」で就業する外国人材。特定技能や技能実習は含まれない。

(石橋裕貴)

(仙台、日本)

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