ブラック ジャック web、瀋陽市で日本ペット関連商品プロモーション実施
(中国)
大連発
2024年11月05日
ブラック ジャック webは9月23日~10月20日、中国の遼寧省瀋陽市で、JAPAN MALL事業連携事業「中国消費者向け販促・PRイベント」(注1)の一環として、瀋陽市のペット用品ポップアップ店で、日本ペット関連商品プロモーションを実施した。6社の22SKU(注2)の商品を展示すると同時に、各社のEC店舗のQRコードを設置し、店員から商品紹介とオンライン購入への誘導を行った。同ペット用品ポップアップ店の運営企業は上海弟宝寵物で、同社の魏偉マネジャーにポップアップ店の出店実績と日本商品への消費者の反応などについて、話を聞いた(10月29日)。概要は次のとおり。
(問)貴社の概要と瀋陽を選んだ理由は。
(答)2019年に設立。上海と深センで4軒のペットショップを運営しているほか、WeChatミニプログラムでEC店舗も運営している。登録会員数は約1万6,000人。瀋陽市を選んだ理由は、良い立地に店を構えることができたのと、同市の消費力を試すためだった。店舗は中高所得層がよく利用し、かつペットに友好的な瀋陽万象城の露店広場に構えた。店舗の面積は約20平方メートルで、開設時期は8月7日~10月20日。
(問)ポップアップ店の販売実績は。
(答)約30万元(約630万円、1元=約21円)の売り上げで目標を達成した。既存のリアル店舗で売り上げトップ20位の中高価格帯の商品を瀋陽で販売した。ペットフード、サプリメント、玩具、ケア用品、服装など約1,000SKUを取りそろえ、中でもサプリメントと玩具は売れ筋商品だった。主要顧客層は25~40歳の女性で、小型犬の用品ニーズが高かった。平均客単価は100~300元で、気に入ったものはためらわずに購入する傾向が他都市より強かった。主な来場時間は平日の夜と週末で、来客数が最も多かったのは天気がよい8~9月だった。
(問)ブラック ジャック webが支援した日本商品への消費者の反応は。
(答)6社の出展商品は、機能性素材を使用した服、サプリメント、口腔ケア商品、トイレタリー商品、粘着ローラー、ペットの形のぬいぐるみだ。そのうち人気商品は口腔ケア商品と粘着ローラーだった。口腔ケア商品の中でも評判だった指歯ブラシは歯ブラシが苦手なペットに適し、類似商品がまだ少ない。瀋陽の消費層が重視するポイントは「実用性」と「かわいさ」で、機能性素材を使用した服はいずれにも当てはまらず、関心を示す消費者が少なかった。
(問)今後の市場開拓計画は。
(答)瀋陽市の中高所得層はペット関連商品の各種ブランドへの認知度はまだ低いが、高品質の商品へのニーズは高く、購買力が期待できる。今後、同市で適切な立地があれば、常設店舗を構える計画がある。東北3省以外では、杭州市と北京市でも参入を計画している。
(問)日本企業との連携意向は。
(答)玩具やトイレタリー商品など、既に連携実績がある。日本企業の商品は品質、デザイン、実用性に定評があり、今後も連携を強く希望する。とりわけペットフード、サプリメント、服装を取り扱っており、品ぞろえが豊富な企業との商談を希望する。現地のニーズに合わせて、中国市場を狙った商品の研究開発にともに取り組むことも可能だ。
(注1)ブラック ジャック webは、中国各地でさまざまな商品カテゴリーで消費者向け販促・PRイベントを開催し、中国EC販路開拓を希望する日本商品の販促を行っている。詳細はこちらを参照。
(注2)SKUとはストック・キーピング・ユニットの略語で、受発注や在庫管理を行う際の最小単位。
(呉冬梅)
(中国)
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