韓国銀行、前月に続き利下げ、基準金利は3.00%に

(韓国)

ソウル発

2024年11月29日

韓国銀行(中央銀行)は1128日、金融通貨委員会を開き、基準金利を現行の年3.25%から0.25ポイント引き下げ、3.00%にすると発表した。今回の利下げは、前月(3.50%→3.25%、2024年10月23日記事参照)に続いて2カ月連続だ。基準金利の発表に併せ、8月に発表した2024年と2025年の経済成長率展望値(2.4%、2.1%)も、それぞれ2.2%、1.9%に下方修正した。

韓国銀行は利下げ理由について「為替レートの変動性は拡大したものの、物価(注)が安定し、家計負債増加の勢いが鈍化する中で、経済成長の下押し圧力が増大した。よって、基準金利を追加的に引き下げ、景気の下方リスクを緩和するのが適切と判断した」と述べた。

今回の利下げについて、各メディアは「2カ月連続の利下げは異例」「利下げは景気浮揚のための措置」と報じた。具体的には次のとおり。

  • 金融市場では金利据え置きになるとの予想が多かったが、利下げとなった。今回の利下げにより、資金の流動性を高め、民間消費・投資など内需を復活させ、経済の鈍化スピードを一定程度遅らせることができると判断したと解釈できる(「聯合ニュース」電子版1128日)。
  • 2回連続の利下げは15年ぶりだ。内需回復が遅れている中、第3四半期(79月)の輸出も前期比0.4%減少するなど、低成長の懸念が広がったことを受けた利下げと分析できる(「朝鮮日報」電子版1128日)。

(注)202410月の消費者物価指数は、前年同月比1.3%上昇(関連ブラック ジャック やり方)。

(李海昌)

(韓国)

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