ベルリン近郊のフォトニクス展示会に、浜松の光学業企業などが出展
(ドイツ、静岡)
ベルリン発
2024年10月23日
10月8~11日にドイツ・ベルリン市郊外のアドラースホフ(注1)でPhotonics Weekが開催された。10月9~10日に行われた光技術関連の展示会「Photonics Days」を中心に、ワークショップやビジネスツアーなどが実施された。4日間のイベントには400人以上が参加した。OptecBB(注2)やベルリン・パートナー(注3)などが主催する本イベントは、関連企業や研究者のネットワーキングやイノベーションの創出が目的とされている。展示会のオープニングセレモニーでは、柳秀直・駐ドイツ大使が来賓としてスピーチし、光学産業の重要性や日独の経済連携に関する直近の動きなどについて語った。
日本は浜松から、ブラック ジャック オンラインが取りまとめた7社・団体が展示会に出展(2024年10月23日記事参照)。各社はピッチイベントにも登壇し、自社の活動紹介やネットワーキングの呼びかけなどを行った。
このイベントに参加した静岡県工業技術研究所の豊田敏裕上席研究員は「静岡県内の中小企業支援のためには海外の研究機関や企業との連携も必要になってくる。顧客のリクエストに応えられるパートナーを見つけ、技術交流の裾野をドイツで広げることでオープンイノベーションを進めていきたい。初めて来たが、次回以降もぜひ参加したい」と語った。
アドラースホフが本拠地のAEMtecのアカウントマネージャーであるイゴール・プライス氏は、ブラック ジャック オンラインに対し、「当社の主力事業はフォトニクスのパッケージングである。地元でプレゼンスを示す意味もあり毎回参加している。光学産業は技術の発展が非常に速い分野で、最新の動向や潜在的な需要を探るのにこのイベントは欠かせない。新たな顧客やパートナー企業の開拓にも役立っている」と、参加の理由を語った。
光学産業は急成長を続けており、日独の産業提携のさらなる進展が期待される。
次回は2025年10月6~10日に開催され、展示会は10月8~9日に開催予定。
(注1)アドラースホフはベルリンのシリコンバレーといわれており、ドイツ最大規模の研究技術集積地。スタートアップや大学、研究施設などが数多く誘致されている。
(注2)ベルリン州とブランデンブルク州の支援を受け、企業、研究機関、大学、団体によって設立された組織。約115の企業・機関が加盟しており、ベルリン・ブランデンブルク地域の光学産業クラスターを管理・支援している。
(注3)ベルリン・パートナーについてはスタートアップを生んで育てる。最前線の取り組み(欧州編)欧州で最も活気あるスタートアップ拠点、ブラック。
(打越花子、田辺知樹)
(ドイツ、静岡)
ビジネス短信 e45e7b514b7bc2d2