広西・南寧市で中国ASEAN博覧会開催、経済貿易協力展望報告2024-2025を発表

(中国、ASEAN)

広州発

2024年10月11日

第21回中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)博覧会が9月24~28日、中国の広西チワン族自治区南寧市で開催された。展示面積は約20万平方メートルで、約3,300社が出展し、うちASEAN企業とその他の外国企業の展示面積は全体の30%以上を占めた。オンライン上に開設された展示プラットフォームにも2,000社余りが出展し、5日間の会期を通して延べ22万人以上が来場した。主賓国(Country of honor)は2024年に中国との国交樹立50周年を迎えたマレーシア、ゲスト国として湾岸諸国からアラブ首長国連邦(UAE)が参加した。

会場では、ASEAN企業とその他外国企業による食品や飲料、農産品などのほか、中国企業によるグリーン関連や自動運転、商用車、機械全般などが展示された。

展示会に合わせ、「中国・ASEAN経済貿易協力展望報告2024-2025」も発表された。報告によると、2013年以降、中国・ASEAN間の貿易は年平均7.5%の成長を記録し、2023年の貿易総額は9,117億ドルで、中国は15年連続でASEAN最大の貿易相手、ASEANも4年連続で中国の最大の貿易相手となった。また、2024年1~7月の貿易総額は前年同期比7.7%増の5,520億ドルで、中国の対外貿易全体の15.8%を占めた。うち広西チワン族自治区の対ASEAN貿易も拡大しており、2024年1~7月の対ASEAN貿易総額が2,149億3,000万元(約4兆5,135億円、1元=約21円)で、前年同期比24.3%増となった。さらに、相互の投資協力も着実に増加している。2024年1~7月の中国の対ASEAN直接投資は15.3%増の129億6,000万ドルを実現し、ASEANの対中投資も14.1%増の73億ドルだった。

次回の中国ASEAN博覧会は2025年9月17~21日に予定され、主賓国はミャンマーとなる予定。

(高文寧)

(中国、ASEAN)

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