ノースサウス大学研究所の全国調査、97%がバングラデシュ暫定政府を信頼

(バングラデシュ)

ダッカ発

2024年10月28日

バングラデシュでは、シェイク・ハシナ前首相が2024年8月に辞任し、ノーベル賞受賞者のムハマド・ユヌス博士が率いる暫定政権が国家運営に当たっている。バングラデシュの私立ノースサウス大学の南アジア政策ガバナンス研究所(SIPG)は10月2日、暫定政権への期待に関する調査結果を公表した。報道によると、回答者1,897人のうち、97%が暫定政府に信頼を寄せていた。また、暫定政権の任期については「満2年未満」(53%)、「それ以上」(47%)とすべきという結果だった(「プロトム・アロー」紙、「デーリー・サン」紙10月2日)。これらに加え、次の項目についても明らかとなった。

  • 支持政党:回答者の46%は支持政党を決めておらず、54%は既存の政党を支持。
  • 政治改革:96%が首相の任期を2期(1期5年)に制限すべきとし、46%は憲法改正が必要と思料。

調査は2024年9月9~19日に実施され、全国の8管区から17地区を対象とした。回答者の年代は、18~27歳(22%)、28~50歳(63%)、50歳超(14%)などとなった。回答者の居住地域は都市部が54%、農村部が46%となっている。8月の政変以降、初めて実施された全国規模の調査となった。

(イスラット・ジャハン、安藤裕二)

(バングラデシュ)

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