デンソー、1億ドル投じて米テネシー州アセンズの工場拡張を発表
(米国、日本)
アトランタ発
2024年10月30日
米国テネシー州のビル・リー知事(共和党)は10月24日、自動車部品大手デンソーの子会社デンソー・マニュファクチャリング・アセンズ・テネシー(DMAT)が同州マクミン郡アセンズの工場を拡張すると発表した。1億ドルを投じ、200人の新規雇用を見込む。
デンソーはミシガン州サウスフィールドに米国本社を置き、テネシー州にはDMATと同州メリービルのデンソー・マニュファクチャリング・テネシー(DMTN)の2つの生産拠点を持つ。DMATでは主に排気センサー、スパークプラグ、燃料噴射装置のインジェクター、燃料をインジェクターに供給するレールアセンブリ、燃料ポンプを製造している。
今回の拡張は5万4,560平方フィート(約5,100平方メートル)の製造エリア新設と既存エリアの改築を含む。拡張により、最新の暖房や換気、エアコン(HVAC)製品をはじめとして、より幅広い製品ポートフォリオの生産が可能になるという。敷地面積は87万9,000平方フィート(約8万1,700平方メートル)となり、1,444人の従業員が生産に従事することになる。
リー知事は「デンソーはテネシー州最大の雇用主の1社で、30年近くにわたってテネシー州民により重要な好機を与える貴重なパートナーであり続けていることに感謝する」と述べた。また、デンソー北米南部地域製造リーダー兼アセンズ工場社長のマーティ・デシーンズ氏は「協働を通じ、われわれを取り巻く地域社会の繁栄を手助けし、テネシー州東部が未来の雇用と技術を生み出すハブとなることを確かにすることができる」と語った。
なお、デンソーは2015年1月に、約8,500万ドルを投じたガソリン直噴用製品のためのDMAT拡張と400人の新規雇用を発表し、2018年2月にも1億9,000万ドルを投じたDMATの生産ライン追加と320人の新規雇用を発表している。また、メリービルのDMTNについても、2017年10月に10億ドルを投じて、ハイブリッド車や電気自動車(EV)向けの電動化製品などのための生産ライン拡張と約1,000人の新規雇用を発表している。
(横山華子)
(米国、日本)
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