9月の乗用車BEV登録台数、前年同月比32.1%減の4,666台
(タイ)
バンコク発
2024年10月15日
タイ運輸省陸上運送局(DLT)のデータからジェトロが集計したところ、9月のバッテリー式電気自動車(BEV)の新規登録台数は前年同月比25.8%減の6,606台で、内訳は乗用車が32.1%減の4,666台、二輪車が6.5%減の1,817台などだった。ハイブリッド電気自動車(HEV)は51.0%増の9,403台(乗用車が9,378台、二輪車が25台)、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)は27.8%減の734台だった(乗用車のみ)。
2024年1~9月の電気自動車(EV)の累計新規登録台数は、BEVが前年同期比11.2%増の7万5,566台だった。内訳は乗用車が8.1%増の5万4,307台、二輪車が25.2%増の1万9,955台などだった。HEVは59.3%増の10万4,197台で、内訳は乗用車が59.8%増の10万3,784台、二輪車が15.0%減の413台だった。PHEVは乗用車のみで、23.3%減の7,310台だった(添付資料表1参照)。
DLTのデータ(添付資料表2参照)から、BEV(乗用車)の9月の新規登録台数をメーカー別にみると、1位がBYDで1,348台(シェア28.9%)、2位がNETAオートで724台(15.5%)、3位がSAICモーター・CPで574台(12.3%)だった。中国メーカー合計ではシェア78.4%を占めた。また、2024年1~9月のBEV(乗用車)のメーカー別累計新規登録台数は、1位がBYDでシェア40.9%、2位がSAICモーター・CPで13.3%、3位がNETAオートで9.8%、4位がCHANGANで8.4%だった。中国メーカー合計のシェアは、85.3%を占める結果となった。
9月末のEV累積登録台数は、前年同月末比50.2%増の71万4,616台だった。内訳は、BEVが2.1倍の20万6,650台で、うち乗用車が2.2倍の14万3,710台、二輪車が78.7%増の5万7,752台に増加した。また、HEVは37.8%増の44万6,816台、PHEVは17.9%増の6万1,150台だった。
BEV普及のカギの1つの充電設備の設置状況について、タイ電気自動車協会(EVAT)のデータからジェトロが集計したところ、BEVの新規登録台数が単月で2,000台を超え始めた2022年9月末と比較して、拠点数は約3.7倍の3,176カ所(2024年6月時点)、充電器の設置数は約4.2倍の1万846基となっている(添付資料表3参照)。なお、政府では2030年に急速充電器を1万2,000基設置する目標を立てているが、2024年6月末時点で5,458基(進捗率45.5%)となっている。
(高谷浩一、チャナットパット・スクマ)
(タイ)
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