8月の自動車生産、前年同月比20.6%減の約12万台
(タイ)
バンコク発
2024年10月01日
タイ工業連盟(FTI)は9月24日、8月の自動車生産台数が前年同月比20.6%減の11万9,680台だったと発表した(添付資料表参照)。今回の発表によると、8月の部門別では、乗用車が8.8%減の4万6,765台、開放式の荷台がある小型貨物自動車・ピックアップトラックなどの商用車が26.6%減の7万2,915台だった。自動車生産台数全体の69.2%を占める輸出向けは6.6%減の8万2,788台、国内販売向けは40.5%減の3万6,892台だった。
2024年1~8月累計の自動車生産台数は前年同期比17.7%減の100万5,749台だった。部門別では、乗用車が11.1%減の37万6,034台、ピックアップトラックなどの商用車が21.2%減の62万9,715台。また、輸出向けが2.7%減の68万6,509台、国内販売向けが38.1%減の31万9,240台だった。
国内販売台数では、家計債務上昇に伴う自動車ローンの審査厳格化により、8月は前年同月比25.0%減の4万5,190台。1~8月累計は前年同期比23.9%減の39万9,611台だった。
企業の動向をみると、中国メーカー(注1)は、バッテリー式電気自動車(BEV)を中心に、2024年に入っても販売の攻勢を強めており、1~7月累計の乗用車販売シェアは18.7%、2023年通年では17.1%だった。日本メーカーのシェアは、1~7月累計では63.3%で、2023年通年では67.0%だった(添付資料図1参照、注2)。
商用車販売シェアでは、1~7月累計の中国メーカーは4.4%、2023年通年では7.1%だった。日本メーカーのシェアは1~7月累計で84.9%、2023年では84.2%だった(添付資料図2参照)。自動車全体の総販売シェアをみると、中国メーカーの1~7月累計は9.8%、2023年通年では10.9%、日本メーカーの1~7月累計は76.6%、2023年通年は77.8%だった(添付資料図3参照)。
8月の完成車の輸出台数は前年同月比1.7%減の8万6,066台、輸出額は0.2%増の約603億バーツ(約2,653億2,000万円、1バーツ=約4.4円)だった。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は0.7%増の約829億バーツだった。
1~8月累計では、完成車の輸出台数が前年同期比4.9%減の68万8,633台、輸出額は5.1%増の約4,802億バーツだった。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は5.2%増の約6,501億バーツだった。
(注1)中国企業には、長城汽車(GWM)や上海汽車(MG)、哪吒汽車(NETA)、BYDなどが含まれる。
(注2)国内販売台数に占めるブランド別のシェアは、本稿執筆時点(出所:タイ国トヨタ)で入手可能だった2024年1~7月のデータに基づいて作成している。
(高谷浩一、チャナットパット・スクマ)
(タイ)
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