成都市の天府国際動漫城が開業、国慶節連休最終日までに60万人来場

中国の四川省旅行投資集団と成都市成華区政府による共同プロジェクトとして開発された「天府国際動漫城」が9月28日に開業した。

動漫城は、アニメや漫画の制作や展示、体験、消費をテーマにした複合施設だ。総面積12万6,000平方メートル、総投資額19億5,000万元（約410億円、1元＝21.0円）で、関連プロジェクトとしては中国西南地域最大の規模を誇る。

関係者へのヒアリングによると、アニメ・漫画、キャラクター、アイドル、ゲームなどのIPコンテンツに関連する店舗100店が同施設に入居している。動漫城内では集英社や東映など日本のコンテンツ関連企業とも連携し、多くの商品を取りそろえたアニメ・漫画関連のグッズ専門店が人気を集めている。また、ライブハウスやeスポーツ会場もあり、9月22日にはタレントの土屋アンナ氏のライブが開催された。ほかに歌手のHyde氏や春奈るな氏によるライブも開催される予定だ。

国慶節の大型連休期間（10月1～7日の7日間）中、動漫城では「天府動漫カーニバル」と題したイベントが開催された。このイベントでは「ハイキュー!!」「ブルーロック」「SPY×FAMILY」をはじめとした日本の人気アニメのポップアップストアが出店したほか、コスプレーヤー、声優などが出場するコンテストなども開かれた。場内の店舗30店以上が7日間連続で1万元を超える売り上げを記録し、1日当たりの売上額が5万元を超える店舗もあったという。関係者によると、開業日から国慶節の連休期間が終わるまでの来場者数は延べ60万人に達した。

（曾小桐）