広東省、消費財買い替え支援策に係る販売額が累計489億元に

(中国)

広州発

2024年10月31日

中国・広東省政府は10月24日、8月に発表した「超長期特別国債による消費財の買い替え支援に関する実施プラン外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」の実施に伴い、9月~10月19日時点で、広東省の消費財買い替えの販売額は累計489億1,000万元(約1兆271億1,000万円、1元=約21円)に達したと発表した(南方日報網絡版)。特に10月14日にEC(電子商取引)イベント「双十一」(ダブルイレブン、注)の前売りが開始された後、買い替え消費の勢いが増しているとした。

分野別の売上高をみると、家電製品は149億8,000万元(販売台数371万台)、住宅内装材・厨房(ちゅうぼう)改装は16億1,000万元(販売件数58万8,000件)、自動車は109億3,000万元(販売台数6万8,000台)で、個人用乗用車が213億9,000万元(販売台数9万5,000台)だった。

広州市統計局の発表では、消費財買い替え支援策の実施を受け、広州市の消費市場の状況が若干改善されたとの見解が示された。広州市の1~9月の社会消費品小売総額の成長率は前年同期比0.1%と、プラスに転換した。消費品買い替え政策に関連する主要商品のうち、家電製品とAV機器、通信機器、新エネルギー自動車の小売販売額の減少幅はいずれも大幅に縮小した。

中山大学嶺南学院経済学部の林江教授は「第4四半期は、消費品買い替え政策をより多くの販売促進イベントと組み合わせ、市民の消費への意欲を刺激するべきだ」と述べた(「広州日報」10月26日付)。

(注)中国の一大ECセールイベント。ダブルイレブンとは、11月11日のこと。アリババは2009年来、この日を「ネットショッピングを楽しむ日」として広めてきた。

(梁梓園)

(中国)

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